2013年7月29日月曜日

ドラゴンをつかまえに行こう!

今回は久しぶりの動画企画です。
まずはこちらの動画をご覧ください。









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さて、ここからは少し補足説明させていただきます。



今回の企画はなんといっても『素材がすべて』です。


ここを軽く考えていたポコ太。
早速、素材集めにと近所の図書館で効果音のCDを漁ってみたのですが




うーん、なんか違う…。
イメージしたものとは程遠い…。
おまけに背景音まで入っちゃってるし…。




その後も、他のCDやNet上を漁ったものの、どれもピンとこない…。



結局、効果音を販売しているお店で購入することにしました。
ポコ太の見つけたお店では効果音1個300円。
よって、300円 × 2 = 600円



うっ『ぎょうざの満州』でダブル餃子定食(500円)が余裕で食える…。
どうしよう。





     この間、三日経過…。







結局ここまで来て、後には引けず
ポコ太、涙を飲んでダブル餃子定食を諦めました。







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こうして(空腹に耐え)音素材を手に入れたら、いよいよ2つを重ねるわけですが
ここまで来て、次の難関が…。



そもそもお手本となるべきドラゴンの声が入った
ライブ版「DRAGON THE FESTIVAL」の
録音物がほとんどない。



あっても、同時に複数の鍵盤をたたきつけるように抑えていたり、
鍵盤を途中で離したために尻切れトンボだったり。

結局、動画中にあげた2つのCD以外、
まともに参考になるようなものはありませんでした。




つまり何が言いたいかというと、
「Kiss Japan Tour」の音源、出せよ!
 エピックソニー!!

それがダメならせめて
DVD「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」の完全版、出してくれよ。

最後に入っている「You Can Dance」でのダイジェスト映像、
半分くらいは「DRAGON THE FESTIVAL」の映像だってわかってるんだゾ!!




ううぅ、どうか、お願いします(涙)







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さて2つを重ねる際、動画でふれなかった部分を少し。

・お尻の部分が若干、象さんのほうが短いので引き延ばす。
・2頭のピッチが合っていないので(当たり前だ)少しライオンの声を低く。

最後にライオンの声にエコーをかけておしまい。



元の素材が違うため、まったく同じでは無いですが
十分、雰囲気は出ていますね。
この手法、最初に思いついた人が誰か知りませんが、すごい!






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というわけでここで素敵なお知らせ


今回、ポコ太がダブル餃子定食を諦めて作った
この『ドラゴンの声』を先着1万人の方にプレゼント!
ダウンロードして、君も"1万人の中の1人"になろう!




古来より龍の声には霊験あらたかな効用があると言われています。
早速ダウンロードされた方から、こんな(ヤラセの)報告をいただきました。


・長い象の群れを、たやすくあやつれるようになりました。  Jeria さん
・おかげさまでスクラップにならずにすみました。  この国のsoldier さん
・メビウスの輪から抜け出せたっ!! ヽ(;▽;)ノ シャ○・ア○ナブル さん



皆さんも、お部屋にデンベエくんを飼ってみませんか?




んじゃ、また。






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(2015年4月26日:更新)
リンク切れの報告をいただきましたので、再度UPしました。

(2017年5月30日:更新)
リンク切れの報告をいただきましたので、再度UPしました。
PCブラウザの場合、右上にある『下向きの矢印ボタン』を押すとダウンロードできます。

DL アドレス
https://drive.google.com/file/d/0B1iJA5p3qy1cd0NoTFVqZTg5Q2c/view?usp=sharing


リンク切れ等、ありましたら教えて下さい。再度、UPしなおします。

なおオリジナルより若干、ライオンの声を大きめにしてあります。
これは配布するにあたって、素材の象の声だけが目立つことを避け、
購入したお店の規約に抵触しないようにするためです。


2013年7月22日月曜日

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- 全2公演を観て

こら~っ!!ワシの「Green days 2013」の小節頭ごとに、
女性の吐息みたいな音を入れたのはドコのどいつだっ!!
おかげでイヤホンで聞くたびに
モヤモヤした気持ちになってしまうのをどうしてくれる!!



というわけで、まだまだ若いモンには負けない(←なにが)ポコ太です。







さて、今回の重箱ブログは
・埼玉県にてコンサート中に軍が発砲する事案が発生。
・気をつけろ、その木陰から、葛城哲哉(字余り)
・サングラスはそれでいいのか!?木根尚登
の3本立てでお送りします。







        嘘です。







しかし木根氏。
昔は "お昼休みはウキウキウォッチング" みたいなサングラスだったのに
ひょっとしてダフトパンクに転職を考えているのか?



初日のレポートでゲスト氏と書いた、葛城哲哉氏。
2日目に確認してみるとゲストではなく、最初からガッツリと弾いていました。
(今回はライブ中盤までサポートミュージシャンの姿は見えない演出でした)







さて、すでにパブリックなレポートも出ているので、
(ただし現時点では、特徴的だった舞台セットの全景がわかる写真が無くて残念。
 でも、木根氏のサングラス写真はバッチリ掲載されています)
ここでは細かい曲や芝居についてではなく、
本来、予定になかったライブレポートを書くにいたった
ポコ太の『感動の理由』について書かせていただきます。




つまり今回のエントリーは100%主観となります。




自分で読んでいても、とりとめのない文章ですが、
初日のレポートに書いたように、今回に限っては『自分の心の備忘録』のため
あえて校正せずにアップしました。



そのため、いつも以上に読みづらいうえに感傷的な文章となっています。
どうぞお許しください。





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まず、全体の尺としては劇場中継の関係もあり
2日とも計ったように2時間程度で終了しました。

ただしその間、MCは一切無し。
曲間もお芝居中も常に何かしら音を出している状態だった為、
実質としては決して短いわけではないと思います。
( -Remaster- の時なんか、2曲分くらい平気でMCに潰していましたものね)




2日間で曲違いが1曲だけだったのには拍子抜けしたのですが
これは、本人ボーカル無しの「Carol 組曲」同様、ウツの体調による影響でしょう。

本番にかかる負担もさることながら、
リハーサルに過度にウツを引っ張り出す必要が出てきますから。






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まずはとにかくオープニングのEDMアレンジの曲達のかっこいいこと。
これは皆さん書かれていますが、ポコ太としてもふれないわけにはいかない部分です。





この3曲はメドレーではなく、それぞれ一旦終了してから次の曲に移っていました。
最初のレポートに書いたように、ここだけで20分近くありました。



またインストとはカラオケのような形ではなく
それぞれの特徴的なパートを抜き出し再構築していました。
例えば「Children Of The New Century」は
イントロとブロックコードのキメ(D-E-F#m)の部分を繰り返すといった感じです。





またプレス用のセットリストには載っていませんが、
「クリストファー」イントロのピアノのリフを使った
リミックスのような演奏もありました。

見た人によって
『「クリストファー」? やってたっけ??』と印象に薄いのは
おそらく、この曲が小室哲哉の登場シーンにかかっていたからだと思います。
その瞬間はものすごい歓声で、曲がかき消されたから(笑)ではないかと…。





続く「IGNITION, SEQUENCE, START」で初めてウツの声が会場中に響き渡ります。
ただし本人の姿はいまだ現れず。
この声はCDのヴォーカルトラックのサビ部分をシンクさせたもの。

これはこれでとてもかっこよかったのですが、今回に限ってはこの演出、
客席の期待値を上げるとともに、不安を搔き立てるものでもありました。
なにせ始まって15分以上たっても『今回の主役』が現れないのですから。





ここで一瞬の静寂を挿み、小室哲哉のみの演奏が始まりますが
その指はすぐに「Beyond The Time」イントロのフレーズをかなではじめます。
ここは昨年の「-Incubation Period-」と似た演出。





そして始まる「Beyond The Time」
ここで初めて舞台にウツの姿が!
せりあがりに乗ってあらわれた彼の姿をみた
客席の盛り上がり方はちょっとした暴動のようでした。




そしていよいよウツの生歌…。
初日のレポートどおり、その声は驚くほど変わりありません




しかしスクリーンに映った初日のその顔は正直、かなり表情が固かったです。
そのせいもあり一気に老け込んだように見えました。
しかしこれも不思議なもので、後半緊張が解けて笑顔見せるようになった途端、
急に若々しく見えるようになりました。
ここら辺はパフォーマーとしての天性のものでしょうか。
さらに2日目は次の日を心配する必要が無い為か、表情も自然で体もよく動いていました。




ただし、初日は「Be Together」でターンした瞬間によろける、
2日目は客を煽るため舞台の端に走ろうとして走れず、すぐ歩きに変えるなど
現実を見せつけられる部分もあり、痛々しかったです。




その様子を見れば普通ならとてもコンサートを行うような状態ではなかったと思います。
それだけにその瑞々しく力のある歌声は驚異的でした。





なおOPのEDMアレンジ3曲。
そのあまりのかっこよさに「コレに生歌が入った状態で聴きたかった」
という多くの声が聞こえてきますが(もちろんポコ太もそう思いますが
これはコンサート延期が決まって以降、
彼の負担を減らそうとしたことによる副産物だったのではないでしょうか。


そう考えるとなんとも割り切れない気持ちになります。





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またウツの影に隠れてしまいましたが
小室哲哉も病み上がりであり、今回は派手なパフォーマンスは一切なし。
しかしそれを補って余りある、気合いの入ったBacktrack
少し聞いただけで、それにどれだけの
熱意と労力がかかっているか伝わってくるものでした。



またいつものこととはいえ、他のメンバーや役者の方々と違い、
彼は2時間、出ずっぱりの弾きっぱなしだったのは特筆に値すると思います。





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実はワタクシ、ポコ太は結構辛口で、
2007年の「-Remaster-」を見た帰り道には
もうTMのライブに行くのやめようか
とまで思っていました。




それから本当にいろんなことがありましたが、
良い形でリセットされたなと思います。



デビュー30周年を前にして、これだけ賛否両論が湧くある意味、
客を喰ったような内容
のライブが出来るバンドなんてなかなか無いと思います。

(まぁデビュー30周年を前にして「ワレワレはウチュウジンだ」
 なんてこと言ってるバンドなんて他にいませんが。
 ある意味、kraftwerk と同類か?)





それだけに今この瞬間にたたみかける活動が出来ないのが
本当に残念でなりません。





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最後に初日のレポートにて、
『この10年では最高に “TM NETWORKらしい” ライブでした』
と書きましたが、少々補足させていただきます。



ポコ太の言いたかったのは、全盛期のTMのLIVEのようだったということではなく、
30年近いTMの歴史の中で一度も見たことの無いようなLIVEだった。
そしてそれこそが最も “TM NETWORKらしい” と言えるのではないかということです。

(ライブ途中で「もし80年代後半の構想通り『TM International』なるものが出来ていたら、
 こんな感じだったのかなぁ」と思いました)



「Short Ver.」の多さに関しては確かに残念なものの、しっかりとアレンジされており
さんざん聞き飽きた予定調和なアレンジを、延々聴かされるよりずっと良かったです。
特に「Be Together」のイントロはとてもツボに入りました。


また同じ理由で、二日間ほとんど同じセットリストだったのも
「もう一度あのアレンジを聴けるんだ!」と前向きに捉えられました。







というわけで
最高に満足しただけでなく感動すら出来た2日間でした。








                  まさに

      「This is TM NETWORK」









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乱文失礼いたしました。
次回よりまた、いつもどおりグダグダの平常運転に戻ります。
どうぞよろしく。



んじゃ、また。





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ライブ会場で入場時に渡されたリーフレット。中央のメッセージが
会場に来れなかった方にも意味のあるものだと思ったのでスキャンしました。
結構大きいので注意。































もうひとつ、自分用に作ったCDのジャケット画像を置いておきます。
よろしければどうぞ。




(7月22日(月)23:16 追記)
葛城哲哉氏の漢字を修正いたしました。
匿名様ご指摘ありがとうございました。


2013年7月21日日曜日

ドキッ ☆ ネタバレだらけのセットリスト


『TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- セットリスト』


二日間の公演が終わったためネタバレ解禁といたします。
良い子は見ちゃダメっ!


本公演の感想は後日。

とりあえず2日間のセットリストを載せておきます。
(2日間の違いはM16のみ)
ポコ太はLIVE中、メモ取ったりするマメな人間ではないので
記憶だけで書いていますが、ほぼ間違いないと思います。


なお、今回の公演はかなり変則的な構成だった為、
どれを1曲としてカウントするか、見た人によってかなり変わると思います。
どうもプレス関係は M11~M13 をメドレーとして
1曲のカウントにしているようですが、BE TOGETHER など、
しっかり区切りをつけてイントロを演奏をしていたため、このように表記しました。





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M01.Opening (EDM Mix)
    Children Of The New Century(インスト)
    クリストファー(インスト)
    IGNITION, SEQUENCE, START(インスト)



M02. Beyond The Time
M03. Human System
M04. Here, There & Everywhere
 ~ オリジナルのインストゥルメンタル ~
M05. Green days



M06. A Day In The Girl's Life ~ Carol (Carol's Theme I )
M07. In The Forest
M08. Carol (Carol's Theme II )
 ~ オリジナルのインストゥルメンタル ~
M09. Just One Victory



  場面転換BGM ~ You Can Dance ~
M10.(Band Session)木根 → ハーモニカ・小室 → ピアノ音色



M11. 一途な恋 (1コーラス) ~ DIVE INTO YOUR BODY (途中から)
M12. COME ON EVERYBODY ~ COME ON LET'S DANCE (Short Ver.)
M13. BE TOGETHER (Short Ver.)


M14. GET WILD
M15. 銃撃戦の背景で Dawn Valley を生演奏
M16. Resistance(20日)/ I am(21日)
M17. LOVE TRAIN


メンバー退場SE ~ Fool On The Planet (イントロ部エンドレス)






2013年7月20日土曜日

これは安心!ネタバレ無し 『TM NETWORK FINAL MISSION –START investigation–』1日目

ブログの趣旨と違うので、もともとは書くつもりなかったのですが、
あまりにも感動したので、自分の心の備忘録として緊急アップしました。

ネタバレには踏み込みませんのでご安心を。
あくまで今日見た記憶ですので、間違ってたらごめんなさい。




・この10年では最高に “TM NETWORKらしい” ライブでした。


・舞台セット凄すぎ、ワロタ。
 最初、埼玉スーパーアリーナ2daysと聞いて
 「おいおい大丈夫かよ?!」と思ったが
 集客数では無く、このセットから逆算した結果が
 この会場だったのでしょうね。


・バンド演奏が始まったのが 18:07
 それにウツの生歌がのったのは 18:25!


・ウツ登場!
 痩せたというより、やはりやつれたという感じ。
 しかし歌い出すと、とても大手術したとは思えない、
 いつも通りの歌声!高音もよく出ていた。


・今までにあったような『小芝居』では無く、
 ガッツリとしたお芝居&ミュージカル。
 客席、ポカーン(笑)


・一部、ウツの体調を気遣った演出と見せかけて
 もともとそういう演出だったのかもしれない…。
 と思わせるところが「TM NETWORK」


・まさかの選曲!まさかのゲスト!
 ゲスト氏はその後ずっといてコーラスにまで参加(笑)
 …って、ひょっとして最初からいた?


・アレンジもここ最近では、なかなかの好印象。
 久しぶりにCDでも聞きたいと思わせる音だった。


・小室キーボードセットを取り囲むように5台のiMac(1台は違ったかも)
 ソフトシンセが山程立ち上がっていた。
 一部、シンセの上に置いたマウスで操作する姿も。



・終了後スクリーンに映し出された「This is TM NETWORK」の力強さ!


以上!





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自信無いですが、この2つは使っていたように思います。






































(7月20日(土)23:33 追記)
すいませんソフトシンセの画像、一つ間違えてました。
上の青いのがrefx社の『NEXUS2』
下の画像をWAVES社の『ELEMENT』から
LennarDigital社の『Sylenth1』に差し替えました。
色が似てるから間違えちゃった、テヘッ。

いやコレが正解って保障はないですからね。



2013年7月13日土曜日

自由をその手に 〜『KX5』小室哲哉カスタム 〜 その4

キタ ───(≧∇≦)────!!!
ついに来ましたよ皆さんっ。
ポコ太はこういう企画を持っていたんです。





キーボードマガジンすげえぇえ



ポコ太、バックナンバーはほとんど手元にあるんですけれど、
この企画に賛意を伝えるべく購入します!
(現在はまだ予約受付段階)

今後もこういう企画、続いて欲しいですなぁ。
とゆうかエピックソニー、いい加減ベスト盤とかじゃなくて、
ちゃんとした企画出してくれ。

たのむはホンマに…。







             閑話休題








さて本来、当『重箱』ブログは決して機材関連専門ブログではありません。
しかし何故かここのところ機材関連の話題ばかり。
いいかげんワンパターンなので、この辺で一旦区切りをつけます。

まぁそう思ったとたんに、上に書いたキーボードマガジンの件が起こったので、
またすぐに機材の話になるとは思いますが…。




そこで今回は今までの
『ショルダーキーボード & MIDIワイヤレス』の項からこぼれ落ちた
その他の話題をとりあげ、このネタに別れを告げようと思います。







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『Mind Control』




























『いくらなんでもこの機種を
   "その他・残り物" 扱いするのはいかがか』 
          というお叱りはごもっともです。





                





以前からしつこく書いているように、この話はサラっと流します。
いや、けっしてポコ太の興味が薄いわけではありませんよ!
実のところ、存在がメジャーすぎて『重箱のスミ』が付け入るスキがないんすよ…。



ちょうどいいタイミングで更新されたこちらのブログ
Wikipediaヤマハ・KXシリーズ内、特注モデルの項、参照)
がよく出来ているので是非どうぞ。
あと出所不明のこのページも…。









さて 他人様のブログに豪快に丸投げ したところで
ここではWikipediaに書かれていない話を2点程…。



・TXシリーズのボタンを流用していますね。


































・小室哲哉は当時のインタビューで
 「これを作るには『KX5』の製造ラインを
 丸一日ストップさせないといけないんですよ」と自慢げに語っていた。

  ただ、ショルダーキーボードなどというニッチな製品の製造ラインが
  連日フル稼働しているとも思えないので、この話はあくまで例え話であろう。





ところで初代『Mind Control』の説明に必ずと言っていいほど
"チャコールグレー" という色名が出てくるが
"チャコールグレー" ってもっと灰色じゃないんでしょうか?
ポコ太のイメージだと初代『Mind Control』は茶色なんですよね…。



…と予想通り、どうでもいい話になってきたのでこの話は終了!!








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『KX1』と『KX5』




























デビューシングル「金曜日のライオン」のPV
及び、最初期のTV出演で使用していたのがこの『KX1』
1983年発売。赤と白のカラーバリエーションがあった。

当時のカタログだったかに赤のタイプを『キャンディートーンレッド』
紹介してあったのを妙に覚えているポコ太であった。



ボタンの位置などが若干違うものの、標準鍵盤であること以外は『KX5』との大差は無い。
人によっては鍵盤数、自照式のボタンや
専用の電源ボックスがある(あった)ことは重要かもしれない。

しかしそれでも、目の前でこれを購入しようとしてる人がいたら
ポコ太は羽交い締めしてでも止めるだろう




めちゃくちゃ重いですよコレ。






また価格もヘビー級でした。
     ↓
『KX1』20万円
『KX5』6万5,000円
ちなみに20万円出してコレ買っても、コレ自体からは一切音出ませんからね!






重さといい値段といい、もし『KX5』が発売されず『KX1』のまま使い続けていたら
絶対にショルダーキーボードの破壊パフォーマンスは生まれなかったろう。
そんなことをしたら小室哲哉の方が破壊されてしまう。






というわけで小室哲哉の救世主となった『KX5』は1984年発売。
奇しくも TM NETWORK のデビューに合わせたようだ。

鍵盤数は減ったものの、他社製音源との相性は『KX1』よりも改善されている。


小室哲哉は1984年6月の『デビューライブ』の時点で、すでに『KX5』を使用している。
つまり彼は『KX5』最初期からのユーザーということになる。
その後も破壊パフォーマンスの度に自腹で購入していたことを考えると
YAMAHAにとってはいいカモ… もとい上客だったろう。





さて、重量及び価格以外に
もうひとつ後発の『KX5』が優れている点は
MIDIチャンネルが2系統使えるという点である。

実際、ライブ/TV出演問わず、小室哲哉は
このMIDIチャンネルボタンをしょっちゅういじっている。
基本的に1chをサンプラー、もう1chをシンセサイザーというふうに使い分けていたようだ。
ここがMIDIチャンネルボタン












ただしポコ太には一時期、このチャンネル切り替えが鬼門に見えた。
チャンネルを切り替え → 音が出ない → あわてて元のチャンネルに戻す
という場面がよく目についたのだ。






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『鏡面仕上げのKX5』





























色違いといってしまえばそれまでだが、
なかなかの存在感を誇るのがこの鏡面仕上げ『KX5』

TM NETWORK のツアーに初めてYAMAHAがスポンサーとしてついた
1986年にお披露目されて以降、かなり長期に渡って使われていた息の長い機種
ポコ太が最後に見かけたのは1993年。
東京ドームで行われたエイベックスのイベントにて trf のステージで使われていた。







また1988年「BEYOND THE TIME」プロモーション期にはこのタイプの『KX5』が使われ
曲の持つ宇宙的なイメージと合致し、見事なハーモニーを奏でていた。

この衣装って「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のボツ・バージョンでしょうかね?



































なお、前回のクッションの件だが、
この機種ではクッションの有るものと無いものが存在したようだ。

はじめのころは他の機種同様、貼り付けたものの
地の色が違いすぎて悪目立ちするために、やめたのではないだろうか。
意図せず、なんだか愉快な画像になってしまった。

































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さて小室哲哉といえばショルダーキーボードのイメージが強いが
これはテレビ出演時の影響が大きいと思われる。

特に TM NETWORK 絶頂期の
1989年5月(Get Wild'89 etc.)~ 8月(DIVE INTO YOUR BODY)あたりは
ショルダーキーボードしか使用していない。





しかし実際のライブでは意外とショルダーキーボードの出番は少ない
例えば同年8月の『CAMP FANKS!! '89』では全24曲中、

「just one victory」(エンディング部分のみ)
「Passenger」
「Get Wild'89」(イントロ及び間奏のみ)
の3曲のみ。

30日の公演ではこれに「CAMP FANKS FINAL THEME」が加わるが、
それでも全4曲しかない。





またショルダーキーボードを使う、使わないの判断も日によって違うようだ。

上記の「CAMP FANKS FINAL THEME」以外にも
1988年3~4月『KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX』のオープニング
「Be Together」では

DVD「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」
 → 『KX5』使わず
CD「TMN COLOSSEUMⅡ」
 →  『KX5』でプレイ

となっており興味深い。


この辺はその日の気分であろう。
また「CAMP FANKS FINAL THEME」は、
ツアー最終日だからという演出的な側面もあるのだろう。




結局、ライブで最初から最後までショルダーキーボード出ずっぱりと言えるのは
1984年12月の『パルコライブ』と
1992年3~4月『Expo Tour』のアリーナ版『Crazy 4 You』に
小室ソロの『Digitalian Tour』くらいだ。





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『ワイヤレス問題』





ワイヤレスの最大の利点は、やはりケーブルを気にせず
電波の届く限り自由に移動できることだろう。

以前、書いたように1988年後半、MIDIワイヤレスシステムが日本に上陸し、
そして TM NETWORK 史上最大規模の CAROL Tour がスタートする。

ブレイクとともに大型化していくライブ会場に
MIDIワイヤレスシステムがタイミングよく間に合ったと言えるだろう。

























これも以前書いたが、MIDI規格ではケーブルは最長15mまでということになっている。
実際にはノイズや振動の多いライブ中の会場では、長くなるほどトラブルの元となる。
そのため有線接続では画像のようなところまで飛び出してくるのは、なかなか難しい。


(ちなみにポコ太としては同じような場面だが、1989年4月『CAROL Tour 武道館』の     「Spettacoro Comincia Alle 20'e Bellissimo」にて、
 はじけまくって舞台の隅から隅まで走り回っていた姿が今でも印象的だ)






ただしMIDIワイヤレス元年といえる『CAROL Tour』では
ワイヤレスと有線接続を使い分けていたようだ。

DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」の
「Just One Victory」を見ていると
有線接続のなかに、所々ワイヤレス接続の映像が混じっている。


これはつまり
29日 → ワイヤレス無し
30日 → ワイヤレス有り
の2日分の映像が編集されているわけだが
どうして使い分けたのか、その意図は不明である。


ひょっとすると29日は横浜アリーナに場所を移して初日だった為、
電波状況が分からず、念のため有線接続も用意したのかもしれない。






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もっともワイヤレスもワイヤレスで
トラブル続きだったような気がする。




1989年ゴールデンウィーク
「GET WILD '89」etc. を引っさげてのTV各局出演時は
アテブリであったNHK以外、毎回電波の届かない(音が出ない)状態に見舞われ
しかもそこを、
ほとんどの確率でカメラに抜かれてしまうという有様だった。


かろうじて古舘伊知郎の『ヨコ・ヨコ・ヨコ・ヨコ・ヨコハマアリーナ!』
だけは、完遂できたのは不幸中の幸いだ。




また、DVD「TMN EXPO ARENA FINAL」の「WILD HEAVEN」では、
冒頭からいきなり電波が届かない状態に見舞われ、
いったん受信機の側に近づいていく姿が記録されている。
(同じことは「SELF CONTROL」の2番を歌い終わった直後にも起こっている)

その前の「LOVE TRAIN」では、あれほど会場中を走り回っても問題なかったのにだ。




とはいえ、いちどワイヤレスを味わってしまったら
多少トラブルがあろうが、いまさら有線接続には戻れないのでしょうね。






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なお最後に、TM とは直接関係ない話だが、91年頃(?)
『現在、国会で電波法改正が審議中であり、
 実際に施行されると、今出回っているMIDIワイヤレスは一切使えなくなる
というがあったことを記しておきます。
(実際どうだったかは判りません)





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というわけで長らく続いた
『ショルダーキーボード & MIDIワイヤレス』の項は一旦終了しますが、
最後にあたって、これだけは言っておきます。






『Mind Control』ファンの人、本当にすまん…。






んじゃ、また。