こんにちは、ミツカワです。
帰省から戻ってきたら、自分の部屋で熱中症にかかって寝込んでしまうという、
まるで独居老人のような日々を過ごしていました。
おかげさまでここ数日、東京は涼しく、
『いやー、助かった、助かった』などと思っていたら、3日前に気付きました。
今年って「CAMP FANKS!! '89」から25周年じゃん!
というわけで今回は、以前に言いっぱなしにしていた
「小ネタ・スペシャル」の「CAMP FANKS!! '89」バージョンをお送りします。
その前に1つ、言わせてください。
前回のイパネマエントリー、中頃で、
『〜この部分は『オリジナル版』だと確信したのが、主に次の2点だ』と書きつつ、
実際には [ニュアンス] [濁音の処理] [シャ・シ・シュ・シェ・ショ]
の 3点 を挙げていました。
up後に自分で気付いたのですが、
見事な天然ボケに、我ながら感心してしまったので、
ここにお詫びをしつつ
未訂正とさせていただきます。
では真夏の夜の夢・最終日となった8月30日から25周年!
小ネタ「CAMP FANKS!! '89」スペシャルをどうぞ。
--------------------------------------------
(小ネタ No.05-1)
[…Passenger?]
DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! ’89」の「Nervous」イントロ部における
ダイジェスト映像に混じっているこのカット。
このカットは他のカットと違い、DVD本編には含まれていない。
その指の動きからして、サンプリングフレーズのプレイ(ゲゲゲゲなど)ではなく、
通常のメロディーを弾いていると思われる。
さらに背景を見ると、キーボードブースから離れ、
ステージ前方に出てきてのパフォーマンスに見える。
となると「CAMP FANKS FINAL THEME」とも思えず、
つまりこれは、
DVD未収録の「Passenger」なのではないか?
はい、皆さんご一緒に!
『かっ、完全収録版を、ギギギ…』
--------------------------------------------
(小ネタ No.05-2)
[ワイルドに先走れっ]
「CAMP FANKS!! '89」最終公演。8月30日の模様を収録した
DVD「CAROL the LIVE」を視ていると「Be Together(2回目)」が終わった直後、
次曲「Get Wild '89」のシークエンスが先走ってスタートしている(注)
これに気付いたスタッフが即座にストップボタンを押し、
結局、打ち込みのハイハットが『チキチー』と1拍鳴っただけで中断。
その後、小室哲哉がショルダーキーボードを抱えてキーボードブースから離れ
『ゲゲゲゲ』を行った後、舞台袖に合図を送る。(画像参照)
それを受けたスタッフが再度ボタンを押して「Get Wild '89」がスタートする。
画面キャプチャーしても真っ暗闇でワケわからんので、若干補正してあります。
(注)もっとも「Get Wild '89」ではなく「Be Together」を
もう一度スタートしてしまった可能性もある。
リズムマシンの『チキチー』だけでは、前曲の「Be Together」と区別出来ないため。
実はこの事から、当時のライブにおけるシークエンサーとリズムマシンの関係など、
個人的に興味深いネタに移ろうと長々と書きはじめたのだが、結局ばっさりカット!
今回は ↓ 後のネタ ↓ がつかえているのだ。
--------------------------------------------
[ワイルドにダイブしろっ]
しかし、その後半部分に収録の「Get Wild '89」は
そう思って長年すごしてきた。
これだけでカンの良い方はもう、カットされてもやむなしと思っただろう。
そう、同じなのである。
つまり阿部薫は8月26日、
♫〜
まぁこれは、
やらかしちまっただけでしょうね。
(「TMN COLOSSEUMⅠ」に収録されている同曲は、
もちろんこの瞬間、映像と音は完全にずれている。
♫〜
そしてそれに巻き込まれ、小室哲哉のショルダーキーボードプレイも消え去った。
--------------------------------------------
さて、次回はみなさんお待ちかね!「Get Wild ’89」の特集です!!
DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! ’89」
もはやその編集が前衛芸術の域に到達した前半部分に比べて、
後半部分は "割と" 通常のライブビデオとして観れる。
しかし、その後半部分に収録の「Get Wild '89」は
最初のシークエンス部分がカットされ、いきなりドラムが入った状態で始まる。
さらにその前に行われた、この時期を象徴する
小室哲哉のショルダーキーボードによる『ゲゲゲゲ』も何処へやら。
ファンの印象に強烈に焼き付いているこのプレイだが、
意外にもライブでショルダーキーボードの『ゲゲゲゲ』が行われたのは
1989年の「CAMP FANKS!! ’89」を含む「CAROL TOUR」後半
(正確には「DRESS」の時期)と、
2000年の「Log-on to 21st Century」だけである。
テレビ出演時にやりまくったせいで、誰もその貴重性に気付いていないが、
ライブ演奏においては、実は結構貴重 なのだ。
ゲゲゲゲ労働に従事する小室哲哉同志
なのに何故、そこをカットしたのだろう?
初めて視たときは、単に尺を稼ぐためにカットしたのだと思っていた。
それは間違いないだろう。
ここで問いたいのは、なぜそのカット候補として、
この象徴的なシーンがロックオンされてしまったかということだ。
『たぶん後半は全てリズムでつなげて、畳み掛けたかったんだろうな。
…でも、もう一度みたかったなぁ…アレ』
(注・当時は「TMN COLOSSEUM」も「CAROL the LIVE」も未発売)
『たぶん後半は全てリズムでつなげて、畳み掛けたかったんだろうな。
…でも、もう一度みたかったなぁ…アレ』
(注・当時は「TMN COLOSSEUM」も「CAROL the LIVE」も未発売)
そう思って長年すごしてきた。
しかし最近になって、もうひとつ気付いたことがある。
♫〜
以前お伝えしたように、このDVDにおける「Get Wild '89」のイントロ部分は、
8月26日/NKホールでの映像である。
実はその8月26日、ドラムの入りで阿部薫は
このような派手なフレーズを叩いていたのだ。
このような派手なフレーズを叩いていたのだ。
これだけでカンの良い方はもう、カットされてもやむなしと思っただろう。
ピンとこない方のために、この次の曲
「Dive Into Your Body」の最初のフレーズも譜面化した(注)
「Dive Into Your Body」の最初のフレーズも譜面化した(注)
そう、同じなのである。
つまり阿部薫は8月26日、
曲を間違えてしまったのだ!
(注)印象的な部分にもかかわらず、原曲とは違うフレーズとなっている。
その後「LAST GROOVE」では変わるものの、また原曲とは違うフレーズ。
以降「トリビュートライブ」などでもそのまま。
つまり阿部薫は、一度も原曲どおりのフレーズを叩いたことが無い。
…と、思ったら「Log-on to 21st Century」を担当した山田亘も
阿部薫の「LAST GROOVE バージョン」と同じフレーズで叩いている…。
なんじゃこりゃ?!
その後「LAST GROOVE」では変わるものの、また原曲とは違うフレーズ。
以降「トリビュートライブ」などでもそのまま。
つまり阿部薫は、一度も原曲どおりのフレーズを叩いたことが無い。
…と、思ったら「Log-on to 21st Century」を担当した山田亘も
阿部薫の「LAST GROOVE バージョン」と同じフレーズで叩いている…。
なんじゃこりゃ?!
ちなみにバンド経験のある方なら身に覚えがあるだろうが
たまに、全然違う曲や違う箇所のフレーズを、
わざと演奏して他のメンバーを引っ掛けるということがある。
ただこの場合、それは考えにくい。
なぜならすでに小室哲哉の『ゲゲゲゲ』済みであり、
さらに先行してシークエンスも走り出しているからだ。
つまり客席もステージ上も全員が
『「Get Wild '89」が始まっている』と認識している状態であり、
今さら引っ掛けをやっても誰も騙されない。
一応、その他にも『わざとお茶目なことをしてみた☆』という可能性も考えたが、
他の日にはフィルインを行わず、いきなりバスドラムから始めていることを考えると
(この部分は非常に重要。次回のエントリーで詳しく!)
まぁこれは、
やらかしちまっただけでしょうね。
ちなみにこのようなことをやらかしても
「Get Wild '89」も「Dive Into Your Body」も、
典型的な EUROBEAT のリズムのため、
典型的な EUROBEAT のリズムのため、
特に違和感なく聴こえて、その場では目立っていない。
だが、何度でもリプレイ可能なDVDでは、
さすがにバレバレだ。
そこでカット候補の中にランクインしてしまったのではないか?
というのがミツカワの推測だ。
♫〜
では本来の、8月29日/横浜アリーナの音声を使えばよいのではないだろうか?
(「TMN COLOSSEUMⅠ」に収録されている同曲は、
8月29日の音声が編集のベースになっていると、現時点では考えています。
詳しくはいずれ、『コロシアムを暴け』で!)
しかし冒頭の小室哲哉による『ゲゲゲゲ』は、
完全なアドリブプレイであるため、音声と別の日の映像では合わせようが無い。
なら、映像も横浜アリーナのものを使えばいいのでは?
そこがこのDVDの不思議なところで、この曲「Get Wild ’89」では、
もちろんこの瞬間、映像と音は完全にずれている。
小室哲哉の弾いている鍵盤は映像と音声でリズムが違うし、
宇都宮隆にいたっては、マイクを持った両手を上に掲げているのに、
音声には『Come on !』と言う声が入っている。
これが2番のサビあたりから徐々に、8月29日/横浜アリーナの映像が主になる。
その後、間奏部分を挟んで最後のサビ以降は、
両日の素材がまだら模様になる、という極端な編集がされている。
もちろん音声も両日の物が mix されている(→下の余談へ)
両日の素材がまだら模様になる、という極端な編集がされている。
もちろん音声も両日の物が mix されている(→下の余談へ)
これに関しては以前ふれたように、やはり8月29日の映像の一部分に、
何かしら『商品素材として使えない』問題があったのではないかと考える。
単純に『2つの会場をミックスしてゴージャスにしようぜ!』という意図なら、
音声と映像が全く合っていない、という危険を犯してまで、
上の画像のようなカットを使う必要はないだろう。
上の画像のようなカットを使う必要はないだろう。
今までさんざんやったがこのDVD、全編にわたり、
会場の構造・規模が分かる客席側が写る段となると、
会場の構造・規模が分かる客席側が写る段となると、
どれだけつながりが不自然でも
絶対、横浜アリーナの映像になる。
絶対、横浜アリーナの映像になる。
やはり、
『全編に渡って横浜アリーナでのライブということにしたい』という意図を感じるのだ。
『全編に渡って横浜アリーナでのライブということにしたい』という意図を感じるのだ。
(余談)
ところで余談ですが、みなさん。
「Get Wild '89」歌い出し部分のバック演奏に違和感ありませんか?
ミツカワには「アスファルト タイヤを~」の「アスファ」あたりで
特にスネアのフィルインが一瞬ですが極端に音質が変わるように聴こえます。
またその直後の2拍目のスネアと、それ以降のスネア音の奥行きが違うのも気になります。
これには、なにやら編集の匂いがします。
この辺りは今後、「コロシアム」検証で「Get Wild '89」を採り上げる際、
基礎資料として再度、検証しようと思います。
「Get Wild '89」歌い出し部分のバック演奏に違和感ありませんか?
ミツカワには「アスファルト タイヤを~」の「アスファ」あたりで
特にスネアのフィルインが一瞬ですが極端に音質が変わるように聴こえます。
またその直後の2拍目のスネアと、それ以降のスネア音の奥行きが違うのも気になります。
これには、なにやら編集の匂いがします。
この辺りは今後、「コロシアム」検証で「Get Wild '89」を採り上げる際、
基礎資料として再度、検証しようと思います。
まとめよう。
結局、何らかの理由で29日の映像が使えず、26日の映像に頼るしかなくなった。
しかし、その頼みの26日では阿部薫がやらかしていた…。
と言うのがカット候補となった一因ではないかと考える。
そしてそれに巻き込まれ、小室哲哉のショルダーキーボードプレイも消え去った。
つまりこれは、阿部薫によるナチュラルな『ゲゲゲゲ潰し』でもあったのだ!
阿部薫…おそろしい子!(←これが言いたかっただけ)
--------------------------------------------
ついにこの『重箱のスミ!』にも「Get Wild」の…、いや、
「Get Wild」様のエントリーが!
…と言いたいのですが、
所詮ココは『重箱のスミ!』であります。
所詮ココは『重箱のスミ!』であります。
次回は「Get Wild ’89」曲中のたった1小節に焦点を絞ってお送りします。
題して、
[阿部薫と「Get Wild ’89」にまつわる2、3の事柄]
または、[嘘のつけない男、阿部薫]
おたのしみに!
んじゃ、また。