2014年3月31日月曜日

春だもの!「EXPO」へ行こうよ。

ポコ太です。

すみません。
前回予告した『小ネタ☆CAMP FANKS!! '89☆スペシャル』は、
先送りすることにしました。

理由は小ネタを書き出しているうちに、
1回では収まらない量 になってしまったから…。
さすがに、またこれから複数回に渡って『CAROL関連』にDIVEするのはデンジェラスすぎる
(還って来れない気がする)ので、一旦仕切り直しさせていただきます。
もちろんいずれエントリーしますので、お楽しみに!



で、今回は何をするかというと…





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どうにも 影が薄い奴 というのがいる。

前回取り上げた「INNOCENT BOY」などは、
あまりにも取り上げられないことによって、逆にネタとしての存在感を示すようになった。
つい、最近までは「一途な恋」もそうだった。


しかし、本当に影が薄い奴というのは、普段取り上げられないだけでなく、
『普段取り上げられない曲って何?』
という時でさえ話題にならない。
そういう奴がいるのである。





つまり「Tomorrow Made New」のことだ。
果たして Fanks の中に "この曲が好きで仕方がない” という人が、一体何人いるだろう?



『えっ?そんなの割といるでしょう?自分も好きだよ』と思うかもしれない。










違う、違う、そうじゃない(by 鈴木雅之)











あなたが今、思い浮かべた「Tomorrow Made New」は
「RHYTHM RED Tour」で新曲として披露された曲のことではないだろうか?


自慢じゃないが、このポコ太。
「RHYTHM RED Tour」での「Tomorrow Made New」(以下 [RHYTHM RED ver.] )には、
まったく興味が無い。(←ホントに自慢じゃない)

今ここでポコ太が語りたいのは 「Tomorrow Made New [RHYTHM RED ver.]」ではなく、
アルバム「EXPO」に収録された「Tomorrow Made New」(以下 [EXPO ver.] )の話だ。



実はポコ太、TMN名義で一番好きな曲が
この「Tomorrow Made New [EXPO ver.]」なのだ。
しかし今だかつて、この[EXPO ver.]の方が好きという人に会ったことがない。





…試してみようか?





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さぁ、あなたはどのタイプかしら?
次のチャートに Let's try!
きっと、あなたにぴったりの素敵な彼(Tomorrow Made New)が見つかるはず ♥︎


バージョンにかかわらず「Tomorrow Made New」が好きだ。
            ↓
[RHYTHM RED ver.] よりも [EXPO ver.] の方が好きだ。
            ↓
TMN名義の全ての曲の中で(もちろん「We Love The Earth」よりも)
 [EXPO ver.] の「Tomorrow Made New」が1番好きだ!


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・・・・・





…ほ~ら、誰もいなくなったポコ…。・・・なったポコ…。

傷心を癒す旅に出るポコ太。
さようならポコ太。
ポコ太先生の次回作にご期待ください!!






…というわけで、今回はいつものようなエントリーでは無い。
『春だもの!「EXPO」へ行こうよ。』などと楽しげなタイトルは完全に詐欺。
これは [RHYTHM RED ver.] 派のあなたと [EXPO ver.] 派のポコ太とのガチンコ勝負なのだ!
そのため画像も動画もほとんど無い、ただひたすら情念の固まりのような文字の物量攻撃。

はっきりいって「Tomorrow Made New」に興味が無い方へは
全くおすすめ出来ないエントリーとなっていることを御断りしておく。



『絶対、あなたをふりむかせてやるんだからっ』
( ↑ すでに涙目)








…って、すでにこの時点でまだ誰か読んでます?…。







本題に入る前に1つだけ。
20年ほど前『TMの歌詞で相手のことを “お前” って呼ぶのは
「パノラマジック」だけなんだよね』とドヤ顔で語った某君へ。

「Tomorrow Made New [EXPO ver.]」もそうですからねっ!































                    ↑
映像商品化されたこともあり、根強い人気を誇る
「Tomorrow Made New @ RHYTHM RED Tour



映像どころか、写真すらロクに残っていない「Tomorrow Made New @ EXPO Tour








































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今回のテーマは、ガチンコ対決の前哨戦として
[TMの全楽曲中における
「Tomorrow Made New」の特異性]



今回は3つのポイントを確認していこう。


・T/M/N
・オルガンソロ([EXPO ver.]) 
・バウンスビート






・T/M/N

これについては発表時、かなり話題になったはずだ。
一見、意味不明の「Tomorrow Made New」というタイトルや
歌詞中に出てくる、これまた意味不明な「Thrill Mad Nature」という言葉の
頭文字をつなげると『TMN』となる。


というより、TMNとして初めてのツアーで披露される新曲として、
まず『TMN』ありきの歌詞発注だったのだろう。



結局、この件は一発ネタというか出オチというか、それ以上の発展は見せなかった。

しかし実はこの件、
[EXPO ver.] の成立過程に影響を及ぼしているのでは?とポコ太は考える。
これについては [RHYTHM RED ver.] と [EXPO ver.] の違いを分析する次エントリーに譲る。











・オルガンソロ [EXPO ver.] 

かなり意外だが 旧TM NETWORK 含め、TMN終了以前の楽曲で、
オルガンソロが正式にレコーディングされているのはこの曲だけである。


実はアルバム「Self Control」制作時にレコーディングされていたバージョンの
「Resistance」では、後半延々とオルガンソロがプレイされていた。
(ただし本物のオルガンではなく、おそらくDX系のFM音源だと思われる)
が、結果はご存知の通り『没』になる。


また、小室哲哉のソロだが アルバム「Digitalian is eating breakfast」に収録の
「HURRAY FOR WORKING LOVERS」では、エンディングでオルガンソロが始まる。
しかし、あっという間に曲自体がフェードアウト
してしまうため、ほとんど印象には残らない。




結果としてオルガンソロらしいオルガンソロが聴けるのは、この曲だけなのだ。





話がそれるが、アルバム「Self Control」発売直前の小室哲哉インタビューで、
「今度のアルバムは僕のキーボードソロもテーマの1つ」と語っていた。

しかし、フタを開ければソロらしいソロが聴けるのは
「Don't Let Me Cry」と「All-Right All-Night」の2曲だけ。
しかも「All-Right All-Night」は、既に3ヶ月も前にシングルとして発表済みであった為、
完全新曲としては「Don't Let Me Cry」だけであった。

当時、あの話は一体何だったんだと思ったが、
今考えると、その時点では「Resistance」が数に入っていたのだと分かる。
となると「Resistance」がアルバム「Self Control」から外されたのは、
かなり終盤だったということになる。










・バウンスビート

さて、一番興味深いのがこれだ。
TMN終了以前のスタジオレコーディングされた楽曲で、
基本のリズムが “バウンスビート” なのも、これまたこの曲だけなのである。




                 〜〜〜〜〜



詳しい話に入る前に “バウンスビート” について説明しておこう。

というのも厳格に規定されたクラシック用語に比べ、
RockやPopsで使われる用語の定義は、
使う人・時代・国、などによって、はなはだ曖昧だからである。

よって、ここでの説明も今回の解説の為、
当『重箱Blog』で規定する定義であることを御断りしておく。
(もちろん、なるべく一般的な定義をこころがけております)


以下の説明、少しでも分かりやすくなるよう一部加筆しました。
(2014.04.01)



“バウンスビート” とは “バウンスフィール” とも言われ、一言で言うと、
その名の通り “弾んだ(跳ねた)リズム” のことである。

通常なら、この説明だけで十分だと思うが、
この後 “シャッフル” という、同じように “跳ねたリズム”を指す用語が出てくるため、
その違いを明確にしておきたい。



“バウンスビート” が “弾んだ(跳ねた)リズム” である以上、
“シャッフル” もまた “バウンスビート” であることには違いない。
実際 “シャッフル” のことを指して “バウンスビート” と呼ぶ人もいる。(だから混乱する)



ただ、一般的に “シャッフル”といえば、跳ねた8ビートのことを言い、
“バウンスビート” と言った場合は、跳ねた16ビートを指す。
それゆえに “バウンスビート” のことを “ハーフタイム・シャッフル” という人もいる。
これは8分音符に比べて16分音符はその半分の長さ = つまりハーフタイムだからだ。






















『シャッフル』
均等に並んだ8分音符の後ろ(裏拍)が後ろにズレる。






『バウンスビート』
均等に並んだ16分音符のそれぞれ後ろ(裏の裏)が後ろにズレる。
この時 “シャッフル” の場合はズレていた裏拍(黄色の線)はズレないことに注意。





なお、跳ねたリズムはその性格上、ある程度遅いテンポではないと効果を発揮しない。
試しに口で「タッタ・タッタ・タッタ・タッタ」と言いながら、
だんだんスピードをあげてみてほしい。
ある程度スピードを上げると「タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・」と
区別がつかなくなることが分かるだろう。



                 〜〜〜〜〜





さて、跳ねたリズムという事で言えば「Tomorrow Made New」以前の楽曲にも存在する。
アルバム「RHYTHM RED」に収録された
「WORLD'S END」と「BURNIN’ STREET」がそれだ。

このあと詳しく見ていくが、
ただ「WORLD'S END」「BURNIN’ STREET」共に、跳ねたリズムは
一部分に彩りを加えるための “アクセント” として使われているだけであり、
曲の基本リズムでは無いことは強調しておく。



また、スタジオレコーディングでなければ “バウンスビート” を基本とする曲が存在する。
「RHYTHM RED Tour」で演奏されたバージョンの「COME ON EVERYBODY」だ。
(DVD「RHYTHM RED LIVE WORLD'S END」参照)



そして、ここに登場する「Tomorrow Made New」を含めた4曲全てが
同じ時期(RHYTHM RED 期)に作られていることに注目してほしい。
その中でも特に「WORLD'S END」の CD ver. から Live ver. への変化
「Tomorrow Made New」の特異性を考えるときに重要であると考える。




どういうことか、それぞれ見ていこう。





「BURNIN’ STREET」(CD ver.)
中間部(2:08 ~ 3:13)で、一旦曲調が変わるところが “シャッフル” というリズムだ。
そこまでの直線的なリズムと違い、
まるでスキップしているような感じになるのが分かるだろうか。

しかしあくまで8ビートのため、完全な横ノリである “バウンスビート” と比べると、
まだ縦ノリの雰囲気を残している。
ちょうど縦ノリと横ノリの中間といったところだろうか。




「COME ON EVERYBODY [RHYTHM RED Tour ver.] 」
「RHYTHM RED Tour」で披露された、大胆なアレンジの「COME ON EVERYBODY」
オリジナルに比べかなりテンポが遅くなっているのは、
先ほど述べたように バウンスビートを生かすため だ。

こちらは16分音符が主体となっており、完全に横ノリである。
「BURNIN’ STREET」中間部とのノリの違いを確認してほしい。




「WORLD'S END」(CD ver.)
この曲のイントロ部(0:25 ~ 1:14)では面白いことが行われている。
この部分をボーと聞いていると、あまり跳ねた感じがしない。
それはバウンスビートの特徴である16分音符をドラム、ベース、共に弾かないためだ。

上に載せた“バウンスビート”の譜面で説明すると、
緑と黄色の線の部分だけで音を出し、青線の部分では音を出していない
つまり、判別しようがないのだ。


しかし、4小節毎に差し込まれるスネアのフィルを聴くと、
山木秀夫(アルバム「RHYTHM RED」でのDrummer)が
バウンスビートを感じて演奏しているのが分かる。(譜面参照)
リスナーもその瞬間、実はバウンスビートだと気付く仕掛けだ。

















赤丸の部分が「タ・タ・タ・タ・」ではなく「タッタ・タッタ」と聴こえるだろう。





しかし「RHYTHM RED Tour」で同じ部分を阿部薫が叩くとこうなる。(譜面参照)
「WORLD'S END」(RHYTHM RED Tour ver.)

















ここでは初めからスネアで16分音符のフレーズが挿入され、
あからさまにバウンスビートを感じさせる演奏となっている。
CDバージョンでの『仕掛け』を考えると、台無しとも言えるが、
ライブということを考えると、こちらの方が素直に気持ちよくノレる。






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さて、ここで
「Tomorrow Made New」の成立過程 を確認しよう。


「RHYTHM RED Tour」の合宿リハーサルは
1990年10月6日~20日までの2週間行われた。
他の曲と違い「Tomorrow Made New」は完全新曲のため、
この合宿で産声を上げることとなる。


「Tomorrow Made New」最初のセッションは、9日の夕方に行われた。
このとき小室哲哉が提示したのはコード進行と展開(構成)だけだったようだ。
これを元に、その場でヘッドアレンジ(※)が行われた。

(※)楽譜によらず口頭での指示や、
   各ミュージシャンそれぞれのアイデア出しによって編曲していく方法





また「Tomorrow Made New」に限らず、この時は
いつもなら前もって行われていた
小室哲哉によるライブアレンジ作業が無く、
サポートミュージシャン達との共同作業で一曲一曲アレンジされていった。


これは、いままでのツアーと違い「RHYTHM RED Tour」では、
機械の同期がほとんど使われなかったため、
いつもなら前もって行われていた膨大な量の打ち込み作業が無く、
あらかじめアレンジを確定させておく必要も無かったからだ。
(そのため小室哲哉も他のメンバーと同時に合宿入りした)




この経緯と、先の「COME ON EVERYBODY」「WORLD'S END」
それぞれのライブバージョンの例を合わせると、
「Tomorrow Made New」の持つ “バウンスビート” という個性は、
小室哲哉よりも、Drummer 阿部薫の
生理的、肉体的な部分から
自然発生的に生まれてきたのではないだろうか。






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もう一つ面白いのは、この翌年にリリースされた小室哲哉のソロアルバム
「Hit Factory」に収録された「Magic」「South Beach Walk」の2曲が
 “バウンス” している ということだ。

小室哲哉自身が “今後にも使えそうな新しいパターン” と発言していたように、
TMの活動が続けば、新たなカードになる可能性もあった。




しかし時期は近いが、この「Hit Factory」における “バウンスビート” は
機材的な都合であり「Tomorrow Made New」とは発想の原点が根本から違う。

この件に関しては、またそれだけでエントリー1本分になるのでここでは省略するが、
ポコ太は両者の “バウンスビート” の源泉を、それぞれ

・「Tomorrow Made New」→ Drummer 阿部薫のフィジカルな部分
・「Hit Factory」の2曲   → このアルバムで使われた AKAI MPC の機材的な特徴

ではないかと考える。





なお、1999年の再結成時は小室哲哉がR&Bに傾倒していたせいで
「IT'S GONNA BE ALRIGHT」「10 YEARS AFTER」と、2曲跳ねたリズムが続くが、
それ以降はまた、とんとさっぱり姿を見せなくなる。
せいぜい木根尚登の書いた「N43」くらいだ。(2014年3月末現在)



こう見ると少し意外な感じがするが、
少なくとも『TM NETWORKにおける小室哲哉』の中には
あまり『跳ねる』ことへの欲求は無いように見える。
ホント意外であるが…。




ちなみに「I am 2013」のイントロ(0:41 ~ 1:00)では、
元の「I am」のリズムの上に、新たに付け足されたアルペジエーターのリズムが重なり、
原曲の縦ノリが横ノリへと変化していて面白い。
が、これは狙って横ノリにしようとしたのではなく、
偶然の産物 だと思われる。







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以上、 [RHYTHM RED ver.]  [EXPO ver.] に関わらず、
「Tomorrow Made New」が特異な立場の曲だと分かっていただけただろうか?
本人達が一番自覚してなさそうな気がするが…。


さて次回は、いよいよポコ太的大本命!
[EXPO ver.] は [RHYTHM RED ver.] と比べ、何が違うのか?
(と言うか、どこが好きなポイントなのか?)に迫っていきます。




ところで、ポコ太はなぜ唐突に「Tomorrow Made New」の話を始めたのか。
勘のいい方はもうお気付きだと思います。

そう! 次回のエントリータイトルはズバリ
『日本EXPO化計画 
 ~ 俺に [EXPO ver.] を弾かせろ
お楽しみに!!




…て、ここまでたどり着いた人何人いるんだろ…。
んじゃ、また。







2014年3月18日火曜日

ポコ太の・第4回・小ネタ☆スペシャル

ポコ太です。

暗く長い洞窟『CAMP FANKS!! 地獄』を抜け出して、
半年ぶりに『CAROL成分』を一切含まないエントリーをお届けします。

今回は、すっかりナマってしまった肩のリハビリを兼ね、
久々の『小ネタ☆スペシャル』です。






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(小ネタ No.04-1)
[ファンタジスタ☆木根尚登]


最初は軽く、肩慣らし程度のネタ。

DVD「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のオープニングナンバー
「Be Together」演奏中、木根尚登のボトルが足元に落ちてしまうが、
それを彼が見事な足技で跳ね除け、危機を回避するという場面。


この時点で「あー、アレね」と思った方は、どうぞ次のネタへお進み下さい。
なんのこっちゃと思った方は続けてお読みいただきたい。




それは2番のAメロ「♪街に踏み出せ~」で起こる。





       木根尚登の背後、ワイアレス受信機の上に置かれたボトルが…
























             ↓


         落下!(街に踏み出した結果がコレだよ!)



























しかも、もろにステップを踏んで踊っている足元に落ちてしまったため、
スタッフも近寄るタイミングを取りあぐねたか、
しばらく放置プレイが続く。


このままでは邪魔なだけではなく、危険だと思ったその矢先、
昔取ったキネウツ…もといキネヅカ!
華麗な足技でボトルを横パスをする木根尚登の姿が!
見事な危機回避である。


その決定的瞬間はあえて画像は載せない。
箇所は2番終わりの「♪Shake my soul 」
ぜひ御自分の目で、その顛末を確認していただきたい。





実はこのネタ、DVDを見ていて気づいたのではない。
当時、代々木体育館でこの現場を生で目撃したのだ。
ただ、ボトルの落下した様ははっきり覚えているのだが、
肝心の「Be Together」が
どんな演奏だったかは全く記憶にない。


まぁつまり、昔からポコ太はそういう奴だったというお話。









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(小ネタ No.04-2)
[JEAN WAS LONELY ~ 疑惑の8小節]


次も木根尚登が主役。
ただし少々物議を醸し出すネタである。


このネタ、昨年より書こうか書くまいか延々と悩んでいた。
何故なら たいした根拠が無く、ポコ太の勘でしかないからだ。

しかしせっかくのインターネット。多くの方の意見を聞かせてもらい
間違いなら間違いと正していただいた方が建設的だと考え、ここに書き起こすことにした。




DVD「TMN EXPO ARENA FINAL」に収録されている「JEAN WAS LONELY 」
イントロから木根尚登のエレピ(エレキピアノ)演奏がフィーチャーされ、
その瞬間、あたかも舞台は彼のために存在しているかのようだ。(※)


















    (※)なお、この曲は「EXPO tour」でも同じアレンジだが、
       ここでは "映像商品化され、皆さんで検証が可能" という意味で
       「EXPO ARENA tour  ~Crrazy 4 You~」に話を絞る。








ズバリ言おう。
この曲の頭から8小節間。木根尚登は本当に弾いているのだろうか?








       ね、物議を醸すでしょう?








はじめに Drumer 阿部薫のカウントが入るものの、
そこから4小節間はガイドになるリズムもなく、
完全に木根尚登の独演 である。

にもかかわらず、5小節目から入ってくる打ち込みのパーカッションと
ぴったりタイミングが合っている。


通常、このようにするためには
機械の出す "クリック” (メトロノームの様なもの)を聞きながら演奏しなければならない。
(詳しくはこちらのエントリーを参照)
がこの時、彼は ヘッドホンもイヤホンも着けていない。





下の画像は2枚とも「JEAN WAS LONELY 」耳にはなにも着けていない。








































ちなみに、普段はヘッドホンをしていなくても
“必要な時だけわざわざ着ける” ということもライブではよくある。
たとえばラストライブ 5.19「CAROL組曲」での小室哲哉がそうしている。

このときは「a Day In The Girl's Life」と「CAROL (Carol's Theme I)」の間のように
データは動き続けているのにガイドになるドラムが抜けて
自分1人だけが残る箇所がある為、クリックを聞く必要があるわけだ。
DVD「TMN final live LAST GROOVE 5.19」より
































「JEAN WAS LONELY 」の話に戻ろう。

さらに5小節目から入ってくる打ち込みのパーカッションも
モニターで聞いているだけでは、あっという間に
小説頭、拍頭を見失ってしまうような単調なループである。

それでも木根尚登の弾くエレピと、
9小節目から入ってくるバンドのタイミングとは完璧に合っている。




つまりこの場合、機械に木根尚登が合わせるのではなく、
木根尚登に機械が合わせていることになってしまう。
どうやったらそんなことができるのだろう?








しかしここまで述べた疑問点は、あくまで後付けの理屈である。
ポコ太が1番最初に怪しいと睨んだ理由はこれだ。

            ↓

1人スポットライトを浴びて弾く、
木根尚登のフリが わざとらしい。


ちなみに確実に弾いている9小節目以降は、
とても自然なキーボーディストのアクションである。







つまりポコ太には
頭の8小節は打ち込みで鳴っている音に合わせた『アテブリ』で、
実際にはバンドの入ってくる9小節目から演奏している。
と見えるのだが、皆さんはいかがお考えになるだろうか?


先にも書いたように確たる証拠は一切無い。
この項に関しては異論反論大募集であります。









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(小ネタ No.04-3)
[機械の鼓動に耳を澄ませ]


さて今度はクリックつながり。
ただし先ほどとは違い、今度はレコーディングで使われるクリックである。


このクリックはあくまで制作中のガイドのためのものであり、
完成品では当然聞くことができないし、聞こえてはならない。



しかし稀に完成品の録音物から、うっすらと聞こえてしまうものがある。
例えばYMOの1stアルバムに収録されている彼らの代表曲
「東風(TONG POO)」のイントロに耳を澄ますと、
うっすらとクリック音が聞こえてくるのは有名な話だ。
(特に当時、イギリスでシングルカットされたバージョンでははっきり聞こえる)


         クリック音が聞こえてしまい落ち込むYMOの方々







これは録音時、各ミュージシャンの着けているヘッドホンから、
うっすらと漏れてしまったクリック音を、マイクが拾ってしまうことなどにより起こる。
もちろんそうならないよう、録音からミックスまでエンジニアは目を光らせているわけだが、
まれにその厳密なチェック網をすり抜けてくる猛者がいるのだ。



では、我らがTM NETWORKの楽曲でクリックが聞こえてしまっているものはないだろうか?
と、ここまで煽っておいて『ありません!んじゃ、また。』では 暴動が起こるので、
まだ命が惜しいポコ太としては必死になって探してみた。







では、発表しよう。
TM NETWORK 名義でクリックが聴ける曲とは…








         アルバム「CHILDHOOD'S END」収録の
     「INNOCENT BOY」である。









来たー! 来たゾー!! 皆の衆ー。

苦節29年、遂に
「INNOCENT BOY」に光が当たる時 が来たぞえー。




…とは言っても歌詞やメロディーなどでは無く、
あくまで "聞こえてはいけないものが聞こえてしまっている" という
本来ならマイナスの話題なのだが…。

『ぐへへ「INNOCENT BOY」ちゃん、クリックが聴こえちゃってるよ~』
『イヤ~ん、ポコ太さんのエッチぃ』








         閑話休題。








この様な些細な音を聴き取るには、マスタリングの違いも大きく影響する。
ポコ太が現在聴いているのは、
20周年記念BOX「WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX」
のものだということをお断りしておく。

また、流石にヘッドホンやイヤホンでないと聴こえないと思われる。
各自、装着願いたい。




問題の箇所は曲の冒頭 0:01~0:03 の間
まだパーカッションだけが左右で鳴っている部分。
この時、何も鳴っていない筈の真ん中 に集中してみよう。

うっすらと「キッコッコッコ・カッコッコッコ」と聴こえるだろう。
どうやら8分音符間隔で打ち込まれている様で、かなり速い(せわしない)クリックだ。
さらに左からもかすかに聴こえているようだ。





何度も書くが、これは本来聞こえてはいけない音。
しかし、今となっては貴重な歴史的資料だろう。
彼らは確実にこの音を聞いてレコーディングしていたのだ!

この音の向こう側にレコーディングスタジオの彼らが見えるようで、
ちょっとワクワクしません?






























          期待の新人「多摩 イノセント ボーイズ」の方々









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いや〜、ほんと久しぶりに『CAROL』ネタから離れて、
のびのびと書くことができ、楽しかったです。


さて、肩も暖まってきたところで
次回は『小ネタ☆CAMP FANKS!! '89☆スペシャル』の予定です。



… ってアレッ? アレ〜?!



ん、んじゃ、また(汗)。