2013年10月26日土曜日

動画検証 / 2つの数字(ひづけ)を選り分けろ!



ポコ太です。
このBlogは風船とドリンクを、とことん愛でる場所です。




    ………… は?





                  読めばわかる。









前回のポラロイドの件。
妙に御好評をいただきましたので、調子に乗ってもう一つ。

「GET WILD '89」の間奏部
宇都宮隆が舞台脇の階段を駆け上り
カメラに向かって変顔をするまでのカットは8月30日分です。
やっぱり変顔は、
押さえておきたかったんでしょうね。


左手にポラロイド。この直後に変顔。



























つまり、このカットだけはDVD「CAROL the LIVE」と同時再生すると
マルチアングルになるわけだ。


え、お前そんな暇なことやったのかって?





    う… や、やりました。





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さて今回から、いよいよ本丸に入る。

今回のテーマは
[DVD「FANKS the LIVE 3」における
 収録日の違いの見分け方]






前提条件


「CAMP FANKS!! '89」全4公演について

08/25 東京ベイNKホール
08/26 東京ベイNKホール
08/29 横浜アリーナ
08/30 横浜アリーナ

まず大前提として『東京ベイNKホール』の2日間は
収録カメラが回っていなかったこととする。
あれほど大規模な収録が4日間も行われたとは思いがたいからである。

もちろんこれだけでは根拠とはならないので、DVDを隅から隅まで眺めたが、
もともと会場の収容人数が倍以上も違うので、混ざっていればすぐにわかるはずだ。
一応今回は念のため、客席が真っ暗な状態でも非常灯の位置などを見て、
少なくとも客席が映り込むカットは全て横浜アリーナと判断した。



よってここでは、存在するライブ本番の映像素材は
横浜アリーナにて収録された29日と30日の分のみ
ということにする。

わざわざライブ "本番の" と書いたところに、
何かを感じ取っていただければ幸いである(微笑)





もう一つ、前提として参考用DVD「CAROL the LIVE」に収録された映像は
全て30日のものとする。


これは1989年8月30日当日の生中継映像であり
実際、最初から最後まで観ても、カットのつながりなど矛盾点は存在しない
つまりこの映像内の演出などと違うものは、
本来、全て29日分となるはずだ。





ちなみに今回はこのDVDのメインディッシュ、第二部のみに焦点をあてる。
以下、文中の『前半・後半』『序盤・終盤』というのは、
あくまで第二部の中での話だと考えてほしい。

さらに今回は『29日・本番』と『それ以外』という分け方をする。
『それ以外』の中身については次回、取り上げることとする。


(このエントリーには大きな間違いが含まれますが、
 次のエントリーの大きなヒントともなっていますので、
 是非次エントリーと合わせお読み下さい)




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では具体的に見ていこう。




『風船』


コンサート後半、このDVDでは「Be Together(1回目)」以降に限られるが、
最も単純明快な指標がコレだ。

この風船は中盤「Rainbow Rainbow」の最後に行われた
木根尚登のパフォーマンスによって舞台上に降りまかれたもの。


DVD「CAROL the LIVE」と見比べると
29日が舞台全体に落下したのに対し、
30日は2階部分にのみ、落下しているのが見てとれる。

ひょっとするとこれは
・ダンスエリアに留まると、邪魔 & 危険
・いつまでも溜まっていると見栄えが悪い
などの理由により
29日の本番以降、スタッフが落下角度を調整したのかもしれない。




とにかくこれにより、
映像から収録日を読み取ることが容易となった。
下の画像は2枚とも、同じDVD「FANKS the LIVE 3」の「Be Together(1回目)」より。

























一瞬で片付く未来の階段
































特にステージ中央に設けられた階段と、その最下段・下手側に溜まった風船は
29日分の映像では最終曲「CAMP FANKS FINAL THEME」まで
留まっていることが確認出来る。(下の画像参照)
「CAMP FANKS FINAL THEME」(29日分





























つまり「Be Together(1回目)」以降、
階段付近に風船が落ちているのが『29日・本番』
階段付近が綺麗さっぱりなのが(『30日・本番』を含む)『それ以外』という訳だ。



もちろん舞台上に起こった風などで各風船の位置が変わることはあるだろう。
しかしカットの切れ目で瞬間移動したり、
消える、または突然現れる事はありえない。


ここでは編集の一例として「Come On Let's Dance」のイントロ部分を見てもらおう。


0:30 〜 の『風船有り』は分かりづらいが、0:35 で画面左、
小林幸弘(ダンサー)の後ろから顔をのぞかせている。








『宇都宮隆のドリンクの位置』


ではコンサート前半部分での指標となるものはないだろうか?
それがこの "宇都宮隆のドリンクの位置" である。
自分でも「ドコ、見てるんだよ…オレ…」とは思うが…。


これに関しても風船と同様、移動することはあっても
カットの切れ目で瞬間移動したり、消える、または突然現れる事はありえない。




では、画像で確認してもらおう。



『29日・本番』
台の替わりとして使われているキーボードスタンドの上
"木根尚登のドリンク" と並べて置かれている。
DVD「FANKS the LIVE 3」(29日分)より





























『30日・本番』
こちらは参考としてDVD「CAROL the LIVE」より
序盤の「NERVOUS」と最終盤の「DIVE INTO YOUR BODY」の画像。

キーボードスタンド上には "木根尚登のドリンク" のみ。
 "宇都宮隆のドリンク" は一貫してキーボードスタンド手前にある
モニタースピーカーの前に置かれている。
DVD「CAROL the LIVE」(30日分)より「NERVOUS」
























DVD「CAROL the LIVE」(30日分)より「DIVE INTO YOUR BODY」
後ろの階段に風船が無いことにも注目。
































これらの位置は最終曲の「CAMP FANKS FINAL THEME」まで、
両日ともそれぞれ同じ位置なのが確認出来る。



     ちなみにこのときのボトルの中身は、
松本孝弘がウーロン茶、
       それ以外の全員はポカリスエットだったそうだ。

訂正:2015年4月23日)
コメント欄より鉄曜日のライオンさんから御指摘をいただき、
再度確認したところ「ポカリスエット」ではなく「アクエリアス」でした。
まさかこんな部分まで気をつけて読んでくださるとは感激です。
鉄曜日のライオンさん、ありがとうございました。




また、DVD「CAROL the LIVE」の「RAINBOW RAINBOW」イントロでは
宇都宮隆と木根尚登(とそれに釣られた松本孝弘)がドリンクを飲んだ後、
それぞれ元の位置に置くのが確認できる。

画像を貼ろうと思ったものの真っ暗すぎて潰れてしまうので
各自、DVDで確認願いたい。




これより下の画像は3枚ともDVD「FANKS the LIVE 3」から。
上の『29日・本番』画像と見比べてほしい。










































































ではこれを踏まえ、例として「Come On Everybody」の間奏部分を見てもらおう。
ダンスなどにとらわれず "ドリンク" のみに集中して欲しい。(なんのBlogなんだ、ココは…)


ここではあえて日付別けではなく、『Type A』『Type B』と表記した。
0:17 〜 の『Type B』は分かりづらいが、木根尚登の衣装の裾に隠れている。

たったこれだけでも複数の収録日が編集されていることが分かるだろう。





以上、2つの指標だけでも決定的だと思うが、
念のため次の2つの指標も補完的に用いた。







『最前列のお客さん』


誠に失礼ながら、これも有力な手がかりとなる。
もちろん同じ人が2日続けて同じ席という可能性は否定できないが、
同じ服装、同じ髪型の集団が一定の区画に陣取っていることは、まず無いであろう。

ここはあえて、画像などは掲載しない。
各自で確認して欲しい。

なおDVD「CAROL the LIVE」と比べてみて今更ながらに気づいたが、
やはり最終日だからか
29日に比べ、30日の方がお客さんのノリが激しい。








『カメラの位置』


撮影用カメラの位置も、ある程度の指標とした。
ただしこれは台車ごと移動させたり「Get Wild '89」の間奏部で確認できるように
肩に担いで動くこともあるようなので、あくまで参考程度に抑えた

そもそもこのツアーでは
ドラムやキーボードすら移動するので…。



画像は2枚とも、同じDVD「FANKS the LIVE 3」より。
カメラを構える人影



第一部のシンセブースが見えている。























































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さて、どうでしたか?


次のエントリーまでに是非皆さんそれぞれに以上のポイントを頭におきながら
DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」を見直してください。

かなり収録日違いのものが含まれていることがわかるはずです。
そして、それと同時に

      妙なことに気づくはず…。




そう、次回は『29日・本番』ではない = 本来『30日・本番』でしかありえない
『それ以外』の部分について迫っていきます。




以上『CAMP FANKS!! 廃人』寸前のポコ太でした。
んじゃ、また。









2013年10月14日月曜日

動画検証 / 2つの疑惑、裏切りの発売延期!

ポコ太です。大変です。

つい最近、2回前のエントリーで『実はポコ太、CAROLツアーが少々苦手』などと、
のどかなことを言っていたら、まさかこんな事態になるとは。

ここのところ「CAMP FANKS!! '89」関連のDVD及びCDを
しつこくしつこく観て、聴いて、もうノイローゼになりそうです。
もはや『TM NETWORK』が、単なる文字列に見えるほど、
ゲシュタルト崩壊 を起こしています。



しかも観てる所って曲とかダンスとかじゃないですからね!



えっ『じゃぁ、どこを見てるんだよ』って?
そこは次回、それはもう "ガッツリ" とやりますので覚悟…もとい、お楽しみに。







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さて、今回から数回にわたってお送りする "割り込み" エントリー。

内容としては前回のエントリーでふれた、
DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」(以下「FANKS the LIVE 3」)における
収録日不明の謎の映像についてなのですが、
映像の解明はおろか、そもそも『ポコ太は何に疑問を感じていたのか』
ということの説明自体があまりに細かく、複雑怪奇になってしまう為、
少し切り口を修正し2~3回に分けて、少しでも平易な説明をさせていただくつもりです。


次回、次々回とも
『ココの部分の説明が分かりにくいYoo!』
などございましたら、コメント欄より御指摘下さい。






というわけで導入部となる今回は…




すみません。
今回は、ただただ、ろくに画像すらなく、ひたすら文章だけです。
しかも全編、怒りにまかせて書きなぐっております。


そう、ポコ太にとってこの「FANKS the LIVE 3」を語るとき、
『怒り』を避けて通るわけにはまいりません。


このたび、自分が抱いていた疑問点を再度確認するため、
DVDの視聴しながら発売当時の記憶をたどってみると、
この疑問と怒りは渾然一体となっていたことを思い出しました。

よって今回のエントリーは怒りながら説明するという
『竹中直人形式』でお送りいたします。






…さすがにそれだけではアレなので、皆様の御機嫌伺いに
『ポジティブな』動画も作っておきました。
「FANKS the LIVE 3」の(常識的で)素敵な編集の解説動画です。

一応、今回から数回にわたってこのような内容をお伝えするという、
デモンストレーションのような動画ですので。
まずはこちらをご覧になってから、以降をお読みください。














ではまず、今回は「FANKS the LIVE 3」発売当時のポコ太の思い出話も絡めつつ、
何処が気になる問題点なのかを御説明いたします。





今回のテーマは…テーマは…テーマは…

[おら!責任者!出てこいや(怒)
 なんて事してくれてあqwせdrftgyふじこlp]






今回の容疑者「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」





実はポコ太、このビデオ発売当初より疑念を抱いていた。

ざっくり言うと何か嘘くさいのである。
ぶつ切り編集とは別のところで、何か繋がりに一貫性がないというか、
人工的な香りがするというか…。

まずは当時、ポコ太が感じていた邪推ともいえる『疑惑』を
2つの "keyword" から、書き起こしてみる。







"keyword" 1 =『発売延期』


このビデオは当初、1989年10月21日発売と告知されていた。
「FANKS the LIVE 1」8月21日発売
「FANKS the LIVE 2」9月21日発売
と合わせ、3ヶ月連続・21日リリースという触れ込みだったわけだ。


そのため、「FANKS the LIVE 1」発売前の7月下旬の時点で
まだ行われてもいないライブである「FANKS the LIVE 3」まで含めた
3タイトル一括の予約を開始していた。


だが、「FANKS the LIVE 3」のみ発売日近くになって、一旦『発売延期』となり
3ヶ月連続リリースの形は崩れた。
結局、発売は3週間程遅れ11月中旬となった。



なぜ遅れたのか?



単純にライブ本番から2ヶ月弱での発売が、そもそも無茶だったのかもしれない。

しかし次の "keyword" と組み合わせてみると
何やら別の『疑念』も浮かんでくる。







"keyword" 2 =『ぶつ切り編集』


さて、問題はこちらである。

当時、ビデオ発売前にEpic/Sony 制作のTVプログラム
『eZ』で一部が放送される事を知ったポコ太はテレビにかじり付いて観た。


そのダイジェスト映像は各曲を細かく切り、シャッフルさせた
『ビデオの宣伝』としては中々のものであった。

予想していたより多くの曲が流れ、ビデオへの期待は高まる一方であった。



さらにその後、レコード店などで発表された収録曲リストを見て、
その期待は頂点へと達した。
今一度、その収録曲リストを見てみよう。




01 CAROL FINAL
02 Just One Victory
03 Nervous
04 Kiss You
05 Come On Everybody
06 Don't Let Me Cry
07 Kiss You (Kiss Japan)
08 Rainbow Rainbow
09 Kiss You
10 Be Together
11 Come On Let's Dance (Dance Supreme)
12 Be Together
13 Get Wild '89
14 Dive Into Your Body
15 Just One Victory
16 1974




既発の「FANKS the LIVE 1・2」があまりにも少ない収録曲だったのに対して
それまでの鬱憤を晴らすかのような全16曲!




しかしよく見ると、謎の
「Just One Victory」× 2
「Kiss You」× 3
「Be Together」× 2

「Be Together」× 2 に関しては、実際のライブで
このリスト通り演奏されたのを観ていただけに、
他の2曲に関しても、意味不明ながらも素直に受け取るポコ太であった。




特にコレ!→「Kiss You」× 3
しかもM07にはサブタイトルに (Kiss Japan) と付きながら、
M09にはサブタイトル無し。


幼少のみぎりより『kiss You 大好きっ子』として、
ご近所でも有名だったポコ太。
このパッケージ表記には夢が広がりまくった。


ひょっとしてM09の「kiss You」とは…
「CAROLツアー」の「kiss You」も入っているのか?!
などと妄想は広がるばかり。









        が、しかし、






実際に発売されたビデオを見て、ポコ太は絶句した。

『eZ』で見たまんまのダイジェスト映像が画面に映し出されたのだ。
つまり『eZ』で放送されたのはビデオの『ダイジェスト映像』ではなく
ビデオそのものだったのである!


「FANKS the LIVE 1・2」ともに編集や曲順の差し替えはあるものの
やはり「3」のそれは常軌を逸していると言わざるをえない。
事前にテレビを見ていなければ不良品だと思っただろう。


中でも「kiss You」の扱いはもはや前衛的ですらある。





以下、このビデオにおける「Kiss You」のレシピ。


  1)イントロから一番の終わりまでを切り捨て、
  2)残りの部分も半分に割ったうえに、
  3)前後を入れ替え、(← えっ?)
  4)途中に別の曲を20秒だけ挟む(← はっ?)

という謎編集。

  5)しかも、一番の見せ場である間奏部のダンスシーンを
    丸ごとカットという無慈悲さ!






なお、「kiss You」の編集はこれで終わりでは無い。

M07の冒頭、宇都宮隆が『I kiss you』と囁いてから
8小節間がバッサリ☆カットされている。



少しでも収録時間を稼ぎたかったのか、それとも…



理由はわからないが、同日収録という触れ込みの
「TMN GROOVE GEAR 2」収録「KISS YOU [LIVE VERSION]」を聴けば、
皆さん『あ~、これはカットされてもしゃ~ないわ』と思うかも…。




  てか、『録画してる』って知ってるくせに
  「いとしのレイラ」なんて
  超有名曲のリフを弾いてしまう
  松本孝弘さんマジ、パネェす。





そして最後に、ポコ太・最大の怒りポイント。
何故、同じ曲なのに片方にだけ (Kiss Japan) との表記が入っているのか?






             もう一度言う。





幼少のみぎりより『kiss You 大好きっ子』として、
ご近所でも有名だったポコ太。
この仕打ちには、父ちゃん情けなくて涙出てくらあぁぁ。
うぉおおお~ん。








ハァ、ハァ、ハァ、
すみません。
一旦冷静になるために席を外して、ピルクル飲んできます。







               閑話休題






…というわけで、そこにあったのは8月に行われたTM NETWORKのライブ
「CAMP FANKS!! '89」のバラバラ死体であった…。







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さて、2つの "keyword" (とポコ太の怒り)を見ていただいた。
冒頭にて述べた、ポコ太が『発売当初より抱いていた疑念』とはズバリこうだ。


『発売延期』のうえに、出てきたものが『ぶつ切り編集』



    …この2つを、妄想という名の海でかき混ぜると…



ひょっとして『ぶつ切り』にせざるを得なかった
『何か』が起こったのではないか?

それを取り繕うために想定外の編集作業となり、
本来の発売日に間に合わなかったのでは…?  注:妄想警報発令中!!




…ただ、当時はそんな疑念も
この『あんまりな編集』に対する怒りの方が勝ってしまい
ろくに観ない作品となってしまった。

おかげで肝心の『疑念』部分が、
四半世紀も忘れ去られたままとなってしまったのだ。







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しかしそれから15年後…。
2004年4月21日、事態は大きく動いた。


DVD「CAROL the LIVE」の発売である。


8月30日の公演を収録した映像が出てきたことで、
8月29日収録と銘打った「FANKS the LIVE 3」の編集を検証する
大きな足がかりができたのである!



そしてそこから、予想もしなかった新たな謎、
"29日とも30日とも思えない映像" 
に気付くことになるとは、
ポコ太はまだ知る由もなかった…。




次回、怒濤の動画検証!
『2つの数字(ひづけ)を選り分けろ!』
に御期待ください!!




んじゃ、また。







2013年10月1日火曜日

切実企画 → 割り込み緊急エントリー! こんなん出ました!!

次回は『切実企画 → その時テープはまわっていた!…のか?』と予告しましたが、
このタイミングで物凄くタイムリーなものが出てきたので
予定を変更し、短い内容ですがUPいたします。






事の起こりは、つい先日。
ポコ太が部屋の整理をしていたところ、約四半世紀ぶりに見つけたある資料から始まる。


まずこのチケットを見てほしい。























これは1989年8月30日に行われた「CAMP FANKS!! '89」最終日のチケット。

実はこのとき、ポコ太は友人の手引きにより『報道関係者枠』として入場させてもらった。
(チケット代はちゃんと払いましたよ)

その入場の際、報道関係者に手渡されたのが下の資料だ。
席について何気なく目を通した瞬間、これが
壮大なネタバレだと気づいたポコ太は
慌ててカバンの中にしまいこんだ。



それから四半世紀。どこをどうさまよったのか
全く関係の無い所からこのたび出てきたというわけだ。


クリックで拡大して見て下さい。





































あらためて今見てみると、いろいろと面白い。


松本孝弘 (G.)《B’z》ー ジャイガンティカの手下 だとか
          (今もそうなのだろうか?


『フー、どうもありがとう…「confession」』← これをMCと言うのか?とか…。







しかし、やはり目を引くのは各曲の左側についている『※』である。
これは資料の一番下に書いてあるように、マスコミ取材陣に対し
ビデオ撮影の邪魔にならないように、との注意である。

これを見る限り、ビデオ撮影は一部の曲でしかされていない。

「ふ~ん、やっぱり(前回に書いたように)
 カメラが入っていても毎回全編を撮るとは限らないんだなぁ…」
と納得と絶望の妙に入り混じった気持ちでいるうちに妙なことに気づいた。






この『※』のついた(撮影された)曲目は、何を基準にセレクトされていたのか?







まず、そもそもこれは何を目的とした撮影なのだろう?

というのはこの日、30日は全国10会場を衛星中継で結ぶ
『クローズドサーキット』が行われた日なのだ。
当然そのために、会場の横浜アリーナには沢山のカメラがセットしてあった。






つまり…

『いやいや、そもそも
「クローズドサーキット」だから
 全ての曲を撮影してますよね?!






…ということは、やはりこれは DVD「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」
(以下「FANKS the LIVE 3」)の撮影だろう。
『「クローズドサーキット」なんか、わしゃ知らん!
 「FANKS the LIVE 3」の撮影だけに注意しろ』
と言っているようにも見えて、縦割り行政的なものを感じなくもないが…。








一応、再確認しておく。
「FANKS the LIVE 3」パッケージの収録日クレジットは8月29日となっている。

しかし実際には30日の映像も含まれている
例えば、以前指摘した「Just One Victory」エンディング部分における
小室哲哉のショルダーキーボードが1カットのみ、ワイヤレス接続になっている。
これが30日の映像だ。
おそらく3人が並んだ画がほしかったのだろう。



















































さらにメインディッシュの第二部では1カットどころではなく、
かなりの割合で30日の映像がMIXされている。

つまりその "30日分" が先の資料にある『※』のついた曲目ではないか?ということだ。






上の2枚は「COME ON EVERYBODY」間奏部
撮影日の見分け方は次回に。




























































しかしそうなると色々と矛盾してくる。

先に述べたように「FANKS the LIVE 3」には、
この資料では※の付いていない M9「Just One Victory」などにも30日分が含まれており
つまり、ちゃんと撮影されているのだ。







ひょっとして、このペラ紙は同じものが29日も配られ、
この注意書きは "29日分"の撮影を指しているのか?
とも思ったが、それはそれでまたDVDの収録曲と一致しない。
「FANKS the LIVE 3」には、M9,10,17,21,24(の29日分)も収録されているのだ。

特に M24「CAMP FANKS FINAL THEME」は以前のエントリーでもふれたように
29日と30日では小室哲哉の演奏が
29日 → 通常のシンセプレイ
30日 → ショルダーキーボードによるプレイ
と、大きく異なっており
映像をMIX出来ないため、全編29日の映像が使われている
つまり29日に撮影していないわけが無いのだ。







ではやはり、この資料は30日の事なのだろうか?
などと、悶々と考えはじめた矢先、
とんでもないことに気づいた!





29日でも30日でもない映像が
混じっている?!







というわけで大暴挙!
前回の予告もまだ果たせていないうちに、次回エントリーの予定を変更。
『2つの疑惑、裏切りの発売延期(仮タイトル)』
にご期待ください!!







…ごめんなさい。
次回のエントリーが終わったら、ちゃんとお約束した
『切実企画 → その時テープはまわっていた!…のか?』をUPします。

今回は珍しいものを御見せ出来たということで
ひとつ、お許しを。




んじゃ、また。





(おわび)
前回のエントリー「Kiss Japan Tour」の項
曲目予想を一部訂正いたしました。
御確認ください。