2016年3月31日木曜日

Are you hungry? 〜 「重箱」は何の為に 〜

前回、『このblogはあと2回で終了です』とお伝えしましたが、
最初の1本を書き進めるうちに膨大な量になってしまいました。
そこで、書きあがった分から複数のエントリーとして分割upしていくことにします。

よって次回から2回に渡る
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」関連のエントリーはまとめて1回分です。
決してこのまま最終回ではないので、ご安心ください。







その昔、「蒼き流星SPTレイズナー(1985)」と言うアニメがあった。
























…あ、いや、このblogは「TM NETWORKの重箱のスミ!」で間違いないのでご安心を。

その「レイズナー」
設定やストーリーは、このblogとは関係ないので省く。


問題はその最終回。


この番組、視聴率は悪くなかったものの “スポンサーの自己都合による降板” という
特殊事情がきっかけで打ち切りになることとなった。
しかしその決定が遅れたため、
残りの話数に合わせストーリー展開を修正することができなかった。


そこでレイズナー制作陣がとった手段とは…


最終回1話前までは当初の予定通り製作・放送し、その翌週、
そこから 最終回に至るまでの数話を一切カット し、
(ダイジェストなどではない)純然たる最終回をオンエアする、
という、とんでもない方法だった。


もちろん、その前話とは全く繋がっていない。


どれほど繋がっていなかったかと言うと、事情を知らない視聴者は何の疑問も持たず
「あ、自分は前回の放送を見逃してしまったんだな」
と、素直に思ってしまったほどである。(この話の顛末は最後に)







で、その話と、
この「重箱のスミ!」になんの関係があるのか?


途中に別企画を挟んだが、今後のエントリーの流れとしては
以前、進めていた DVD「FANKS the LIVE 2」検証に戻るつもりでいる。

だが実はこの企画、『中編』を書き始めたあたりで、
モチベーションが急激に下がってしまったのだ。


え?飽きたんだろう?


そうではない。
飽きる・飽きないという話だったら、もうバンダナが…とか、アクセが…
とか言ってる時点でとっくに飽きている。
この手の検証作業は、むしろ飽きたところからがスタートだ。





では何故やる気が失せたのかと言うと、
先に答えが分かってしまった から…。





当シリーズのエントリータイトルに “下準備” と書いてあるように、
本来、この DVD「FANKS the LIVE 2」検証は、
あくまで CD「TMN COLOSSEUM」検証のための通り道でしかない。

しかしそのコロシアム音源の検証について、
もっと簡単で確実な “別ルート” に気付いてしまったのだ。



誤解されている方も多いようだが、このミツカワ、
決して コマ送りフェチとかではない ので、
目的もなくDVDを全編コマ送りすることが楽しいわけでは決してない。

できれば本当はやめたいのだ。

アーティストのDVD = 演奏や演出を楽しむ
という、ここしばらく忘れかけていた、ごく普通の幸せを手に入れたいのだ。




あくまで本丸は CD「TMN COLOSSEUM」である。
  ↓
『重箱』に残された回数は少ない。
  ↓
とてもこれ以上 DVD「FANKS the LIVE 2」にエントリーを割いているわけにいかない…。




そこで頭をよぎったのが、
“20世紀が生んだ大発明”『レイズナー方式』である。



DVDの件はぶん投げて、いきなりコロシアムの話を始めちゃおうか…。

  始めちゃおうか…。
        ちゃおうか…。
                おうか…。






…とは言ってもね…
↓ ここまで引っ張っておいて、全く放り投げてしまうようなわけにもいかないよね…
  人として…。

・コロシアムを暴け・下準備編 /「FANKS the LIVE 2」を暴け!☆ 前編
・コロシアムを暴け・下準備編 /「FANKS the LIVE 2」を暴け!☆ 中編




というわけで次回から駆け足ではあるが
・CD「TMN COLOSSEUM」
・DVD「FANKS the LIVE 2」
2点まとめて、曲ごとに細かく見ていくことにする。

ただしあくまで本丸はコロシアムなので「FANKS the LIVE 2」中、
コロシアムに収録されていない(かぶっていない)数曲に関してはスルーさせていただく。

それでも取り上げた曲に関してはかなり突っ込んで分析しているので、
その方法論は他の曲にも応用できるはずだ。
ぜひ次回以降、読んで興味を持った方は御自分で分析されて欲しい。




…はあ、やっぱり俺は甘ちゃんですよ…
…俺には V-MAX発動 なんて出来ないっすよ…。







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さて今回は『重箱』最後となる分析エントリーの前に、
本来書くつもりのなかった “重箱の原点” を吐露しようと思います。

ただしこれは、終わりを迎えるから…ではなく、
blogスタート時とは、状況が変わったと判断したからです。

私情の塊エントリー ですので読む人によっては、
あまり楽しい内容では無いかもしれませんが、
よろしければお付き合いください。







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♫ なぜ重箱のスミを突くのか?

この「重箱のスミ!」を始めて以来、特に直接お会いした方々からよく受けたのが
『何のためにこんなことしてるんですか?』
という、ある意味ミもフタもない質問だ。

なんで?と言われても『やりたいから』としか言いようがない。
そう答え、それ以上の事は言及しなかった。



とはいえ、ここまでお付き合いいただいた方にはご理解いただけると思うが、
やはり、ただ『やりたいから』だけでは乗り越えられない、
苦行のようなエントリー も多々あった。
やはり自分なりに思うところがあって、この『重箱』を続けてきたのだ。

それは端的に言えば飢餓感危機感である。
しかし『重箱』を始めた時から、
その “リビドー” とも呼べる衝動は 口にするまいと決めていた。

どれだけ筆を尽くしても伝わるものではないし、
場合によっては誤解を招くと思ったからだ。



しかし最近、2014年〜15年にかけて行われたTM30周年の活動を、
『重箱』読者の多くの方々が体験したことによって、
『状況が変わった』『自分の言いたいことが伝わりやすくなった』と感じるようになった。







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もともとこのblog「TM NETWORKの重箱のスミ!」はスタートする際こちらに書いたように、
“80年代のLIVE活動” を中心テーマ としている。

これはアルバムなどのスタジオ作品よりもLIVEの方が、
TM NETWORK の素がむき出しになっていた、
と感じているからだ。
(これは通常のロックバンドでも同じではあるが、しかしTMの場合、さらに加えて、
 当時のテクノロジーが未熟なため、素が “見えてしまっていた” という側面もある)




先ほどの "リビドー" 。
あえて本音をむき出しにすると、

飢餓感とはー
 ・現在、残されているパッケージに “80年代の TM NETWORK の実像” は無い。
  TM NETWORK の特異性はこんなもんじゃない。


そして危機感とはー
 ・当時の体験・記憶を持つ者と、持たない方との間で、
  TM NETWORK 像にズレが生じている。

ということになる。



しかしこんなことを書けば、すぐさま
『いや、そんなの TM NETWORK に限らず、どのバンドだって同じだろう!』
と言われて、あっという間に世代間論争と化すことが目に見えている。

それは本意ではないし、きっと自分が本当に言いたいことは伝わらないだろう、
という諦めもあり、この『重箱』では禁句としてきた。







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だが、どのバンドだって同じではない。
TM NETWORK に関しては特殊な事情がある のだ。

その特殊な事情を箇条書きにしてみる。
詳細は後ほど説明する。


[特殊事情] その1
 ・TM NETWORK における “ホールツアー” と “アリーナツアー” は、
  同タイトルのツアーでも内容がかなり異なる、事実上別内容となっている。

[特殊事情] その2
 ・80年代の TM NETWORK のホールツアーは、全くと言っていいほど商品化されていない。

そして…

TM NETWORK の本質はホールツアーにこそある。
つまり後追いの方が『80年代の TM NETWORK の実態』を追体験する手段が残されていない。




さらに…

[特殊事情] その3
 ・商品化されているものにしても、80年代のモノは曲順の入れ替えや、
  実際のライブとは違う演出など、作為的な編集が多く、
  実際のライブとは印象が異なるものも多い。
  さらには収録時間がかなりコンパクト(収録曲数やブツ切り編集)なせいで、
  流れが見えない。



よって当時の体験・記憶を持つ者と、持たない方との間で、
かなり TM NETWORK 像にズレが生じている。

このズレをなんとかしたい。
自分はそんな焦りや苛立ちをずっと抱えてきた。







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今回、なぜこのような角の立ちかねない『禁句』を書く気になったかというと、
先ほど書いたように『状況が変わった』と判断したからだ。


例えば今まで [特殊事情] その1 に関して
 『ホールツアー「Kiss Japan Tour」と、
  アリーナツアー「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」は全然違うんだ!!』
と口酸っぱくわめいても、
 『それはお前が細かいことに拘っているからでしょ。
  普通に考えてアリーナツアーの方が豪華に決まっているんだから、
  それが見られればいいじゃん』
という感じでスルーされてきた。




しかし、2004年冬から年を跨いで行われた、ホールツアー「Quit30」と
アリーナツアー「QUIT30 HUGE DATA」を体験した方には、
すんなりと理解してもらえるのではないだろうか?
「QUIT30 HUGE DATA」が
「Quit30」の代替になりえないことを。

また、その後出たBlu-rayのパッケージからは、
数年後 [特殊事情] その2 と似た状況になる可能性も孕んでいる。

(ただし “本質はホールツアー” に関しては「Quit30」は例外だった。詳細は後に)







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なお 旧TM NETWORK 及び TMN の活動で、アリーナツアーと銘打ったのは2本しかない。
しかしここで言う “アリーナツアー” とは、
いわば ホールツアー終了後のお祭り のことである。
よって以下のものも含む。

この話題と関連するツアーだけを書き出してある。カッコ内の数字は公演回数。









ご覧のように商品化されているのは全てアリーナツアーの方である。
特に酷いのは TM NETWORK がようやくブレイクし、
そこから人気絶頂へと至る、黄金期であった
1987年〜89年のホールツアーが一切商品化されていない。







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・TM NETWORK における “ホールツアー” と “アリーナツアー” は、
 同タイトルのツアーでも内容がほとんど異なる、事実上別ツアーとなっている。

・アルバムのコンセプトを明確に反映しているのはホールツアーの方であり、
 アリーナツアーはいわばツアー終了時に行われる『お祭り』(注)

これはミツカワのノスタルジー混じりの主観ではなく、
小室哲哉自身が 旧TM NETWORK 時代に認めている。

その理由が非常にわかりやすく、納得のいくものなので紹介しておく。

 (注)ここは「QUIT30 HUGE DATA」と違う点だ。
    これはすでに「QUIT30 HUGE DATA」の翌月に、
    お祭りライブ「TM NETWORK 30th FINAL」が行われることが決まっていたから、
    という特殊事情によるものだろう。





どんなにリハーサルを重ねても実際にツアーに出れば、
そして、長いツアーになればなるほど
『ここはこうしたい』『あそこはこうしたい』という欲求が出てくる。

通常のバンドならライブ当日のリハーサルにでも、示し合わせればよいのだが、
打ち込みがライブ全体を支配している TM の場合
そう簡単にはいかない。


あくまで80年代当時のテクノロジーである。
”エンディングを16小節伸ばしたい”
ただそれだけでも打ち込みのデータを修正し、ドラマーと打ち合わせをした上で、
初めてリハーサルの俎上に乗るわけだ。
もちろん次の曲へのデータの繋がりにも注意をはらわなくてはならないだろう。
PAや照明と連動している場合もある。



つまり小回りが全然効かない。
そのせいで気軽に修正できず『こうしたい』が溜まり溜まっていく。



そのフラストレーションをホールツアーとアリーナツアーの間の、
まとまった準備期間で一気に解消しようとするわけだ。
その結果、ライブアレンジや演出が一新され、同タイトルを冠していながら、
ホールツアーとは似ても似つかぬアリーナツアーとなるのである。



この発言を裏付けるように、大半が生演奏で行われた
「RHYTHM RED TMN TOUR」においてはアリーナツアーが存在していない。
(メンバー・スタッフ間では、区切りとして終盤の大阪・東京・名古屋の3箇所は
 アリーナツアーと認識していたようだが、
 一般客に向けてはそのようなアナウンスは行われなかった)

そのかわり、このツアーでの演奏は初期の “固める時期” が過ぎると、
日々刻々と形を変えるようになっていく。







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もう一つ。
これは直接アリーナツアーについて言及したものではないが、
結果的に同じことを指しているので紹介しておく。



小室哲哉曰く『TM(のツアー)は東京で観るより地方で観る方が面白いよ』とのこと。



その理由は東京(大都市)でのコンサートは、
テレビや雑誌などマスコミ関係の取材や、映像収録が入ることが多く、
それだけにあまり TM NETWORK のパブリックイメージから
かけ離れたことをするわけにはいかない。
ある程度パブリックイメージをなぞるような優等生的なコンサートを意識せざるをえず、
つまり、はっちゃけたことは演りづらい。


それに比べ地方のツアーは “旅の恥はかき捨て” ではないだろうが、
TM NETWORK のイメージを飛び越えたような、
その場限りの演奏や演出が行われることも多かった。
特にホールツアー最終日が地方公演だった場合は、
まさに無礼講だった。




ちょっと脇道にそれるが、自分にとって強い印象が残っている
「CAROL TOUR」最終日(1989年8月18日・大阪公演)の様子を紹介しよう。

  ・まだライブ開始前。
   テープによる『Kaoru Abe on Drums』という出演者アナウンスが流れたとたん、
   閉じた幕の向こうで既にスタンバイしていた阿部薫がドラムを叩き出し、
   客席に笑いと歓声が広がる。

  ・ミュージカル中に変な動きをして笑いをとるライーダが混じっている。

  ・「Kiss You」のブレイク箇所で
   通常なら宇都宮隆が「♫〜 I Kiss You」と言って演奏が再開するところ、
   この日はニヤッと笑って「最後だぜ!」

  ・「GET WILD '89」で、通常なら小室哲哉がショルダーキーボード、
   宇都宮隆がハンドマイクで『ゲゲゲゲ』とやりあうところが、この日は逆に。
   つまり、宇都宮隆がショルダーキーボードでボイスサンプルを連打し『ゲゲゲゲ』!
   それに合わせて小室哲哉がハンドマイクを持って、
   生声で『ゲゲゲゲ』(←もちろん言えてない)!!





ここでは地方 VS 大都市という話になっているが、
マスコミの注目度という観点から考えれば、
そのままホールツアー VS アリーナツアーと置き換えても通じる話だ。

結果、アリーナツアーとなると演出は派手になるものの、手堅いものとなって、
セットリストもヒットメドレー(いつものあの曲)化する。
ライブアレンジもホールツアーの方が、良くも悪くもラディカルなものが多い。


やはり TM NETWORK の本質(アルバムコンセプト)はホールツアーにこそある。
私感ではあるが、しかし当時の体験がある方なら理解いただけるはずだ。







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 [特殊事情] その3 について

ここまでは商品化されていないものの話をしているが、TMの場合、
商品化されているモノについても深刻 だ。


例えば次エントリーの主題である「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」は本来、
TMの歴史上・初の専属ダンサーが舞台に立った、1つの転換期である。
(ホールツアーの「Kiss Japan」までは専属ダンサーはいなかった)



しかし商品化されている DVD「FANKS the LIVE 2」では、
この要素がバッサリ切られて、
映っているのは「Kiss You」わずか1曲。
しかも、ほとんど背景と化している。


だが実際のライブでは、フロントで宇都宮隆と並んで踊り、
曲数はそれほど多くないものの、かなり印象的な活躍を見せた。
この時、なにしろ宇都宮隆がダンサー(しかも女性)と一緒に踊る、というのは
初めてのことなので、特に女性ファンの反応は凄かった。

CD「TMN GROOVE GEAR」収録「DON'T LET ME CRY [LIVE VERSION]」の
間奏部分(4:14〜)で突然沸き起こる歓声というか悲鳴は、
ここで宇都宮隆とダンサー陣が絡み合うような動きをしたからである。



しかしDVDには、この記念すべき初代専属ダンサー陣の 名前すら記載がない。
あまりに不憫なので、ここに明記しておく。































とまあ、商品化されていてもこの体たらくなので、
商品化されていないホールツアーの実態など、体験されていない方には知る由もない。

ここから生じる TM NETWORK のイメージのズレが、
自分としては歯がゆくて仕方がなかった。

TM NETWORK の実像をみんなで共有し、そしていずれ来る
TM NETWORK が存在しない時代 へと伝えたかった。







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ここまで書けば2015年1月に公開された映画「TM NETWORK THE MOVIE 1984~」に
どれだけ期待し、そして落胆したか
分かっていただけただろう。


これをもって Epic Records を責めることは簡単だが、
だがしかし自分はこれを、自分たちファンの敗北だと感じた。



多くの方々と話しても飢餓感を感じない。



大人として現状に理解を示し受け入れている、というのなら構わないのだが、
冒頭の「レイズナー」のように、すっ飛ばされていることに気付いていないのでは?
と感じることが多かったのだ。



Epicにとっては商売なので値付けはともかく、売れると判断すれば、
いきなり商品化することはなくとも、先の映画のような場で断片的にでも混ぜて、
ファンの反応を伺う事はしたであろう。

(そういえば映像自体はNHK放送版と同じであったが、
 1988年8月の「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO」が、
 映画用にブラッシュアップされていたのには驚いた。
 これは1種の観測気球なのだろうか?と思ったのだが、その後何の音沙汰もなし…)







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♫ なぜ動画の編集を見るのか?

しかし、いくら『実像をみんなで共有したい』などと鼻息荒く言っても、
当時、収録されていなければどうしようもない。

そこで『どのホールツアーが収録されていたか?』という尻尾を掴むために、
検証を始めたのだ。


以前も書いたが、結果から見る限り TM NETWORK のライブでは
(商品化目的での)音声収録は行われておらず、
商品化されているライブ音源は全て映像収録からの副産物である。




これを逆に考えると、
ライブ音声が存在していると言う事は、その映像も存在していると考えられる。

つまり CD「TMN COLOSSEUM」などのライブテイクの中に、編集素材として、
ギターソロなど、たとえ一部でも商品化されていないパーツが紛れ込んでいれば、
"そのパーツが実際に演奏された日" の映像も存在する可能性が高いということだ。
(そして「TMN COLOSSEUM」内にそのパーツは存在している。詳細は今後)




ただし映像・音声とも収録セッティングはしたものの、
映像は(当時はフィルム代が高かったので)一部分だけ収録して撤収。
音声班だけ残って全編収録したという可能性もなくはない。
「RHYTHM RED TMN TOUR」における1991年2月の仙台公演は、
残念ながらそのパターン のような気がする。




しかし、以前こちらで検証したように、
「Fanks! Bang The Gong tour」は、かなり絶望的ではあるが、
「Kiss Japan tour」と「CAROL TOUR」に関しては
確実に全編収録されている のだ!

最近、新たに気付いたのですがこのシーン ↓








おそらく「Fallin' Angel」のエンディング近くの映像と思われます。







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自分たちは1番コアな部分を食べられずにいる。
この現状に対し、みんなにもっと飢餓感を持って欲しい。
その一心で書いてきたのが、
この「TM NETWORKの重箱のスミ!」だった。






以上、内容はともかくミツカワの必死感のワケが伝わればと書き連ねました。
私情たっぷりのエントリーにお付き合いいただき、ありがとうございました。

さて次回から2回に分け CD「TMN COLOSSEUM」収録の
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」演奏曲を見ていきます。
合わせて DVD「FANKS the LIVE 2」の気になる点も見ていきますので、お楽しみに!


んじゃ、また。







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 レイズナー・その後。

一応、この空白の部分は放送終了4ヶ月後に『OVA』という形で発表された。
でも80年代中期って、やっとこの手の流通方法が一般化するかしないかって時代ですからね。
メイン視聴者層だった中高生には1本1万円近くするビデオはなかなか手が出せず、
結局 この空白を埋められなかった人は多かった です。

ちなみにミツカワは、ちょうどこのビデオ発売時期が
秋の文化祭シーズンだったこともあり、
某大学の某サークルで上映会をやることを聞きつけ、潜り込んで見てきました。