2014年10月13日月曜日

誰得レポート / さらば青春の「Kiss You」"タイプB"


→ このエントリーは前回の続きです。
  まだの方はこちらのエントリーからお読みください。




さて前回に引き続き、早速始めるポコ!
今回は前置きは無しだポコ!!






まずはこちら。
「RHYTHM RED TMN TOUR」の全日程を見ておきましょう。


――――――――― (1990年) ―――――――――

12月10日 新潟県民会館
12月11日 新潟県民会館
12月13日 石川厚生年金会館
12月14日 石川厚生年金会館
12月19日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
12月20日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
12月22日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
12月23日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
12月25日 北海道厚生年金会館
12月26日 北海道厚生年金会館

――――――――― (1991年) ―――――――――

1月6日   鹿児島市民文化ホール
1月7日   鹿児島市民文化ホール
1月9日   福岡サンパレス
1月10日 福岡サンパレス
1月12日 福岡サンパレス
1月13日 福岡サンパレス
1月17日 メルパルクホール広島
1月18日 メルパルクホール広島
1月24日 メルパルクホール広島
1月26日 愛媛県民文化会館(唯一の一回公演)
1月28日 倉敷市民会館
1月29日 倉敷市民会館

2月2日   郡山市民文化センター
2月3日   郡山市民文化センター
2月8日   神戸文化ホール
2月9日   神戸文化ホール
2月16日 青森市文化会館
2月17日 青森市文化会館
2月19日 仙台市泉文化創造センター(唯一、二階席の無いホール)
2月20日 仙台市泉文化創造センター
2月22日 仙台市泉文化創造センター
2月23日 仙台市泉文化創造センター

―――――  (これ以降、アリーナツアー) ―――――

2月27日 大阪城ホール
2月28日 大阪城ホール

3月6日   国立代々木競技場 第一体育館
3月7日   国立代々木競技場 第一体育館
3月9日   国立代々木競技場 第一体育館
3月10日 国立代々木競技場 第一体育館
3月12日 名古屋市総合体育館 レインボーホール
3月13日 名古屋市総合体育館 レインボーホール




こうやって見てみると、このツアー、
なんでこんなに 名古屋が多い(6回)んでしょうね?

逆に東京じゃホールツアー無し。
きっとこれが ピュア・デカダンス ってことなんでしょうね(てきとー)









♫~ ”タイプ” と "バージョン" の違い(あくまで当エントリーでの定義付けです)


まず「RHYTHM RED TMN TOUR」は他のツアーと違い、
コンピューターの打ち込みが入らない、全編ほぼ生演奏のため、
尺の変更など、厳密に言うと毎日違う演奏となります。


   このツアーで打ち込みが使われたのは、次の4曲のみ

    ・「Rhythm Red Beat Black」
    ・「Good Morning Yesterday」(バラード部分のみ)
    ・「The Point of Lovers' Night」
    ・「Rhythm Red Beat Black -version 2.0-」(アリーナツアーのみ演奏)


ただこの場合も『パーカッション + ちょっとしたピコピコ音』程度で、
他のツアーでいうところの “打ち込み” とはニュアンスが異なります。
この程度なら通常のギターバンドでも、
1・2曲、テープなどを使用して演奏することがあるでしょう。


その中で、2月27日/大阪から始まるアリーナツアーでセットリストに加わった、
「Rhythm Red Beat Black -version 2.0-」(注)だけは
『いつものTM(TM NETWORK)』風 の打ち込みであり、
時期的に考えても、すでに RHYTHM RED の季節が終わりを告げていることがうかがえます。
テレビCMで「WE LOVE THE EARTH」が流れはじめたのも、この頃です。

  (注)当初は「Rhythm Red Beat Black」と差替えの予定でしたが
     結局「-version 2.0-」はアンコールにまわり、
     一公演で同一曲のバージョン違いが演奏されるという珍しい形となりました。
     また、アリーナツアー用に「Just One Victory」も検討されていた様ですが、
     こちらは実現しませんでした。





また、ツアー前期バージョン・後期バージョンと言える様な
はっきりと編曲が違うものも、かなりあります。
例えば「GET WILD」は、同じく 2月27日/大阪公演から、
エンディングのアレンジが変更になりました。

これは現在でも
CD「TMN GROOVE GEAR」(変更前)
DVD「RHYTHM RED LIVE WORLD'S END」(変更後)
で、それぞれ確認することができます。





しかしこのエントリーで言う ”タイプB” とは、それらの
"バージョン" とは違い、
変更時点から次の変更まで一貫して継続されるものではなく、
今日は”タイプB”  明日は”タイプA”  明後日はまた”タイプB” というように
その日の気分で自由に『選択』できるもの を指します。
(あくまで当エントリーでの定義付けです)







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[では「RHYTHM RED TMN TOUR」における
「KISS YOU」”タイプB” とはなにか?]


残念ながら、これはポコ太の夢見た様な編曲違いではなく、
演出の違い だったようです。


曲の途中で一旦ブレイクし始まる、ダンサー林選との怪しげな絡み。
これを林選の代わりに、宇都宮隆がその場で選んだ
客席の女の子をステージに上げてやるという
なんとも破廉恥… いや、チャレンジングな企画でした。

これは「KISS YOU」”タイプA”





























以下、藤井徹貫氏によるツアードキュメント本、
「TMN "RHYTHM RED" TOUR DOCUMENT」から
該当部分を参考に、ポコ太が再構築してお届けします。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





ツアーもようやく軌道に乗った、
12月23日/名古屋公演4日目
この日、本番前の楽屋で宇都宮隆が「KISS YOU」”タイプB” を提案します。

以前のエントリーで書いた(ポコ太が踊らされた)宇都宮隆の発言は、
あの時点では、どうやらダンサー内での内輪話だった模様。
そのためバンドメンバーはその内容を、この日初めて知らされたようです。



結局、ノリの良さそうな女の子が見つかったら ”タイプB” 決行(←ナンパかよ!)
ということになり、
その判断は宇都宮隆に一任 されます。

この宇都宮隆の提案時、メイクのため別室にいた葛城哲哉にいたっては、
その内容を知らないまま、この日のステージに上がることとなりました。



そして運命の 12月23日/名古屋国際会議場 センチュリーホール 公演がスタートします。








♫~♫~♫~


しかし結論から言って、結局この「KISS YOU」 ”タイプB” は行われませんでした。
どうもこの日の本番、特に「KISS YOU」周辺では
トラブル続出 だったようなのです。




前曲「Come On Everybody」間奏後、宇都宮隆のヘッドセットマイクが不調。

→ ヘッドセットマイク交換の為、袖にはける
→ しかし本番中、簡単に外れてしまったツアー初日の反省で、
  外れてにくく取り付け方法を改良していたのが仇となり、交換に手間取る。

→ 宇都宮隆の帰還を待たず「KISS YOU」スタート。
  小室哲哉、冒頭のサンプリング演奏を長めに取り時間を稼ごうとするが、
  ダンサー陣は いつものタイミングで踊り始めてしまう。

→ 宇都宮隆、なんとかステージに戻ってくるが、ヘッドセットマイクがまたも不調。
→ 結局、ハンドマイク(注)に変更。そのためダンスに制限が出来、
  いつもとは違う振付けに。


→ 演奏カットアウト





           ここからが ”タイプB” との分かれ道。





→ しかし宇都宮隆が、
   ノリの良さそうな娘を探すために 客席を見ていたため
 ( ↑ ナンパかよ!) 合図を出すのが遅れ、ステージ上に戸惑いが生まれる。


→ 前述のマイク変更のせいで、いつもと振付けのタイミングが違っていたこともあり
  ダンサー林選は ”タイプB” 決行と判断。

  通常(”タイプA”)なら次へのキッカケとなる、
   宇都宮隆との絡みを始めようとしない。


→ 全員がこう着状態となり、妙な間が生まれる。
→ 宇都宮が声に出してカウントすることにより、再スタート。


  (注)ドキュメント本には『スタンドマイクに変更』と書かれていますが、
     普通に考えて、ハンドマイクに変更したと思われます。





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いかがでしょう?
ポコ太、コレを書いてて全身から変な汗がにじみ出てきました。
バンドに限らず、舞台に上がったことのある方なら、
この 何ともいえない恐怖感、イヤというほど味わったと思います。
ポコ太もいまだに
『台本が全く頭に入っていないのに、本番のベルが鳴る』という悪夢を見ます。





前エントリーでも紹介した、
タクタウさんの教えてくださった
 ”いつもと様子が違う演奏”とは、
編曲違いではなく、単にガタガタになってしまった演奏をなんとかしようと
みんなで足掻いた結果だったようです。









♫~ あなたが消えてしまったら、私の存在はどうなってしまうの?


結局その後、このドキュメント本に
「KISS YOU」"タイプB" のことは 欠片も出てきません。
また他の資料をあたっても、他の会場で行われたという情報は得られませんでした。


おまけにその内容から考えて、
客席と舞台の距離が遠いアリーナクラスでは、まず無理な演出であり、
よって大阪城ホール・代々木体育館・名古屋レインボーホールの
計8公演で行われた可能性は無いでしょう。




つまり「RHYTHM RED TMN TOUR」における「KISS YOU」”タイプB” とは
企画はされたものの、
決行直前で回避された 幻の存在 だったのでした。


"タイプB” が存在しない以上、”タイプA” も存在しえません。
結局「RHYTHM RED TMN TOUR」における「KISS YOU」は、
細かな演奏違いはあれど、基本アレンジは1種類しかなかったということです。






こちらに書いた様にポコ太にとって「KISS YOU」"タイプB” は
この四半世紀近く、まるで王子様にまたがった白馬…じゃなくて、
白馬にまたがった王子様のように思い焦がれていたのですが、
それも今日でおしまい。

少女はまた一つ大人になったのでした。(比喩的表現)
































                ・・・・・








  ってナニ、ちょっといい話っぽくなってんだよ!
     話はここで終わりじゃないぞ!!









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["タイプB” フェチのあなたに送る、すべての光!]



さて、この「RHYTHM RED TMN TOUR」
 別の曲になら "タイプB” が存在しました。
「All-Right All-Night」がそれです。



DVD「RHYTHM RED LIVE WORLD'S END II」に収録されているものを "タイプA” とすると
"タイプB” は曲の最終盤、客席も含めてのコーラス部分が終わり、
リズムが戻ってきて以降、倍テン(倍のテンポ)となります。

元のテンポ自体が決して遅い曲ではないので、
倍のテンポとなると 凄まじい状態 です。



『なんだ、最後が違うだけか』とお思いでしょうが、
ここからの尺は全く決まっていません。
理由は次に述べますが、エンディングと言いつつ倍テンになってから
4分以上(!)演奏が続くこともあり、
もはや それだけで1曲分 なわけです。

さらに一旦曲を完全に終了しつつ、そこから再度スタート!
なんていうことすらありました。









♫~♫~♫~


この "タイプB” は全40公演中、16回演奏されました。
なので、そんなにレアな話では無いのですが、
先のドキュメント本には一切触れられていません。

では、なぜ『16回演奏された』と具体的に言えるかと言うと、
この "タイプB” には明確な役割があったからです。



その役割とは小室哲哉がショルダーキーボードを抱えて
『やんちゃ』をするとき のバックミュージック。

つまりショルダーキーボードの破壊がある日は "タイプB” が演奏されました。
そのショルダーキーボードの破壊が16回だったので
「All-Right All-Night」"タイプB” も16回というわけです。


『先生、あなたはか弱き大人の代弁者なのか?!』哲哉は荒れた。


























































16回中、ポコ太が確認出来たのが次の10公演です。
他の6回分をご存知の方は、お知らせください。




    ――――――――― (1990年) ―――――――――

    12月23日 名古屋国際会議場 センチュリーホール(この日からスタート!)
    12月26日 北海道厚生年金会館

    ――――――――― (1991年) ―――――――――

    1月13日 福岡サンパレス
    1月17日 メルパルクホール広島
    1月26日 愛媛県民文化会館(会場壁の大理石を叩き壊し始末書

    2月3日   郡山市民文化センター(EOSまで破壊)
    2月27日 大阪城ホール
    2月28日 大阪城ホール

    3月10日 国立代々木競技場 第一体育館
    3月13日 名古屋市総合体育館 レインボーホール




こうしてみると、1月26日が一際まぶしく 光ってますな。
一応、同年冬のEXPOツアーでも同会場でLiveをしているので
出禁はまぬがれた様です(汗)









♫~♫~♫~


しかしこれ、ご想像の通りドラマーの
阿部薫一人に相当な負担がかかります。


この企画が始まった12月23日の名古屋公演では、
この曲が本編ラストだったため、
まだ、後先考えずやり切ることができたのですが、
問題は年を越した1月以降。

本編ラストが「TIME TO COUNT DOWN」に変更になり、
この2曲が続く ことになります。
よって阿部薫はこの無茶苦茶なテンポのドラムを叩いた後、
間をおかず「TIME TO COUNT DOWN」を叩かないといけないのです!





先に述べた通り、この倍テン部分の尺は決まっておらず、
本番のノリ次第、つまり小室哲哉のノリ次第となっていました。

「All-Right All-Night」途中で、
小室哲哉がショルダーキーボードを抱えると、"タイプB” の合図です。

当時のTVインタビューで、この演出を ストレス解消 と称し、
『(破壊するショルダーキーボードは)自腹でやっているんだから、
 スッキリするまでやらせてもらう』と語っていた小室哲哉ですが、
付き合わされる阿部薫はたまったものではありません。

小室哲哉はその様子を『般若のような形相で叩いている』と笑っていましたが、






    当・た・り・前・だ・!







TMNは阿部薫に対し
『"タイプB” 手当』を支給するべきとポコ太は考えます!

ツアー最終日 1991年3月13日 名古屋公演
かっこよく見えますがギターはびくともせず、結局、葛城哲哉自身がギターを叩き付け破壊したそう。







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いかがでしたか?
ポコ太にとっては悲しい結末ではありましたが、
23年間抱えてきたモヤモヤが、
今になって解決したことは素直に嬉しいです。

こんなの気になってたやつなんて、俺だけだろうけどよ。・゜・(ノД`)・゜・。




最後になりましたが、情報を寄せていただいた
タクタウさん
さとしさん
並びに匿名の方々には、あらためて感謝いたします。


せっかくですので、ライーダ☆ポイントを…
え、いらない?…ほんとに?…

あ、そうですか…。




んじゃ、また!








4 件のコメント:

  1. 地獄からの生還おめでとうございます

    その間こちらは the beginning of the end を観て
    Quit30への期待に胸を膨らませていました

    ポコ太さんも封印を解いて
    the beginning of the end をゆっくりとご堪能ください

    新しい光が待ってます

    それにしても
    昨日も今日も笑わせていただきました
    なんて言ったら出禁でしょうか

    でも、TM面白過ぎ
    素敵におちゃめなウツをお許しくださいませ

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    1. >>地獄からの生還おめでとうございます
      ありがとうございます。
      地球か……何もかも皆、懐かしい……。

      って、死んどるやないかーい!!

      はっ、いかん、いかん。
      大先生に目を付けられてしまう。



      いよいよ「Quit30」が目前に迫ってますけど、
      僕、横須賀のライブ終了後、
      家に帰り着けるのか、いまだに調べてません。
      怖くって(笑)

      削除
  2. こんにちは(^^)/。
    前回のエントリーでの4.5☆ライーダ確かにいただきました。あと0.5☆ライーダを集めて必ずや立派な難聴になってみせます(ゝω ・)。

    地獄で作り上げた「"RHYTHM RED TOUR DOCUMENT"」のリスト化は本当にスゴイですね。ポコ太さんの執念(怨念?)を改めて実感しました。3流SF作家以下の徹貫の文章を読み続けて時系列を整理しながら間違いも訂正して表にまとめるという苦行は想像するだけで恐ろしい…(((゜Д゜;)))。ポコ太さんが「the beginning of the end」の小室さんインタビュー映像の徹貫を見て発狂しないか心配だ…。

    ツアーもアルバムももうすぐですね。ワクワクすると同時に、CAROL本の発売やアリーナ公演も決定して「HUGE DATA」ならぬ「HUGE SPEND」で僕の財布も「QUIT」しそうで不安です…(^_^;)。

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    1. >>必ずや立派な難聴になってみせます
      いや、そこはどちらかというと
      「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」みたいな感じ。
      『エイリアン』だけに(どや顔)
      まぁ、健闘を祈ります。



      >>3流SF作家以下〜
      あらら、皆さん手厳しいのね。
      でも、需要があるから供給があるわけで…。
      そう考えると、これは発注してるTM側の問題だと思います。

      >>小室さんインタビュー映像の徹貫を見て発狂しないか心配だ…。
      ふふふ、ご安心を。
      その危機を予測した僕は、インタビューの入っていない『DVD』を購入しました!
      いや、ほんとにライトなファンなのよ。僕なんて。



      >>アリーナ公演も決定して
      「アリーナツアー」って言葉でだけで、
      ご飯のすすむ、食欲の秋ですな。

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