2013年11月17日日曜日

動画検証 / 2つの会場!そして謎は解けた…か?

ポコ太です。






         諸君!
     すべての謎は解けた(キリッ)







…と、格好つける前に
今回はまず、皆さんにお詫びしなければなりません。
前回での仮説に大きな誤りがありました。



今回はそのお詫びと訂正のエントリーとなるわけですが
とりあえず、ここまでのエントリーを読んでいない方には
なんのことやら、ちんぷんかんぷんの内容になっていますので
まずは ⬇ こちらの3つをお読みください。








------------------------



さて、前回のエントリー直後に気づいてから、
この2週間あまり、ポコ太を苦しめ続けたのが下の2つのカットだ。
















































前回までのエントリーを読んでくださった方にはお分かりになると思うので
細かく説明はしないが、ざっくり言うと舞台上は30日観客席は29日という、
ありえない組み合わせになってしまうのだ。





たった2カット。
されど2カット…。



ポコ太は "1人では解けない
(愛とは特に関係のない)パズルを抱いて" しまった。







完全に行き詰まってしまったポコ太はもう一度、DVD「FANKS the LIVE 3」と
参考用のDVD 「CAROL the LIVE」を全編見直すこととした。


その結果 ⬇ このタイトル画面自体に
『大きなヒント』が隠されていたことに気づいたのである!































------------------------







まず『CAMP FANKS!! '89』の全公演日程と
前回、ポコ太がドヤ顔で語った29日と30日の違いをあげておく。


1989年
08/25 東京ベイNKホール
08/26 東京ベイNKホール
08/29 横浜アリーナ
08/30 横浜アリーナ


1)撮影会場は横浜アリーナのみ。
2)風船が落ちているのは29日/本番
3)ドリンクが台の上に2つ並べてあるのは29日/本番
4)最前列のお客さんの顔ぶれ。
5)カメラのセッティング位置



自分で言うのもなんだが、
気づくポイントとしては間違っていなかったと思う。
しかしそのポイントから結論を導き出すところで間違えていたようだ。



では何が合っていて、何が間違っていたかを説明していこう。







------------------------







1)撮影会場は横浜アリーナのみ。



ここが大きな間違いであった。
横浜アリーナの二日間だけでなく、
東京ベイNKホール(以下 "NKホール")でも撮影されていた!
それも『実はNKホールの映像も混ざっていました』というレベルでは無い。






はっきり言おう…






   このDVD「FANKS the LIVE 3」は
   NKホールの映像がベースとなっている!








        ・・・・・。









「おいおい、ちょっと待てよ。
 前回お前は、客席も全て確認したうえで、
 すべて横浜アリーナの映像と言い切ったではないか。」







はい、確かに確認しました。



しかしポコ太が確認したのは⬇こういう『舞台上から客席を望むカット』だったのだ。
















































この場合、お客さんの顔ぶれには2パターン(つまり29日か30日か)があるものの、
どちらも横浜アリーナであった事は間違いない







それに対し、ポコ太が見落としていたのは『客席の方から舞台を眺めるカット』
例えば下の2枚の画像のようなカットである。
















































この時、ポコ太は舞台上のことばかり注意を払っていた。
しかし、ここで注目すべきは客席の方だったのである。





どういうことか?







------------------------







次の2枚を見比べていただこう。


上の画像はクレジットが出ているようにDVD「FANKS the LIVE 3」のもの。
下の画像は参考用のDVD 「CAROL the LIVE」
こちらは正真正銘、横浜アリーナのものである。


















































皆さん、お気づきになっただろうか?













     そう、舞台の高さが全然違うのである!!













30日/横浜アリーナの映像では、完全に観客の頭より上に舞台のがあるのに対して、
もう1つの映像では、観客の目線あたりに舞台の床部分がある。

確かに当時、横浜アリーナのセンター席で見ていたポコ太も、
かなり上を見上げていた記憶がある。




もちろん29日と30日で舞台の高さを変えるなんていうことはないわけで
つまり上の画像は、横浜アリーナでは無い『別会場』ということになる。





となると、NKホールしかない。







------------------------







ここでもう1つの参考用DVDに御登場願う。


1991年12月に "NKホールで行われた"『V2』のライブ映像だ。
これぞDVD「FANKS the LIVE 3」でよく見られる舞台の高さだろう。







またDVD「FANKS the LIVE 3」でよく見られるこのアングル。























横浜アリーナの舞台の高さだと、どうカメラアングルを設定しても
観客席と舞台の高さの関係から、上のような画にはならない。




それに対して『V2』のNKホール映像では ⬇ この通り。





















カメラの設置位置を調整すれば、DVD「FANKS the LIVE 3」の画像と
同じ画が撮れることがわかるだろう。






つまりこのDVD「FANKS the LIVE 3」は
『29日』と言うクレジットが出る、タイトル画面自体が25日か26日のNKホールである!!




これぞ今、話題の






          偽装表示









------------------------







さて、そうなると以下のポイントは全て話が変わってくる。


つまり

2)風船が落ちているのは "29日/本番" ではなく "NKホール"
3)ドリンクが台の上に2つ並べてあるのは "29日/本番" ではなく "NKホール"

となる。

ドリンクについては、29日・30日の横浜アリーナ両日とも
木根尚登のドリンクと宇都宮隆のドリンクは別けて置かれていることになるが、
それでも、その『ストローの向き』
その後ろにある『モニタースピーカーにかけられているタオルの位置』
29日と30日を見分けることが可能だ。







4)最前列のお客さんの顔ぶれ


『舞台上から客席を望むカット』に関しては先に書いたように、
やはり29日・30日の横浜アリーナしか使われていない。

前回指摘したように、さすがにこのアングルだと
すぐにNKホールだと分かってしまうからだろう。

NKホールと横浜アリーナでは規模だけではなく、スタンド席の構造自体が違う。
これに関しては、また後に述べる。



この編集点に関して、このDVD内では徹底されていて
むしろ横浜アリーナの映像は、そのアリバイ作りのために使われているように見える。


そのため多くの場面で連続したシーンながら、

『舞台上から客席を望むカット』→ 横浜アリーナ
             ↓
         次のカットに移ると…
             ↓
『客席の方から舞台を眺めるカット』→ NKホール

と、いった編集がよく見られる。





5)カメラのセッティング位置


さらに前回指摘した『2階上手部分にあるカメラ』
 ⬇ これが写っているカットは全て横浜アリーナだ。




























------------------------







この事実に気付いてから、
もう一度(って何回目だ、俺…)DVD「FANKS the LIVE 3」を全編見直したが
このDVD、クレジット通りの8月29日の映像はかなり少ない

印象としては 7割弱がNKホールの映像 であり、
残りの部分も30日分が含まれる為、
8月29日と断定できるのは3割だろうか…。







さらに曲によっても偏りがある。

「CAMP FANKS FINAL THEME」に至っては
横浜アリーナの映像(音も)は一切使われていない

また前後に分割され収録されている「Just One Victory」
前半、後半合わせても29日の映像は下の画像1カットのみで、残りは全てNKホールだ。





















(ちなみに29日の映像だと断定した根拠は、このあと宇都宮隆が後ろに下がる時、
 30日の映像とは、振り向き方が左右逆だから)





それに比べ驚いたのが「Be Together(2回目)」だ。
「Be Together(1回目)」が相変わらず、NKホールの映像が中心になっているのに対し、
2回目のそれは1カットを除き、全編29日の横浜アリーナで構成されている

その1カットというのもNKホールの映像で、
床に落としてしまったドラムスティックを小室哲哉が拾い上げ、
再度、客席に投げ入れるカット ⬇ だ。

これは映像的に面白い(おいしい)から入れられたものであろう。
通常のライブビデオで見られる常識的な編集である。
つまり30日の横浜アリーナ映像は、一切使われていない






となると、先の「Just One Victory」「CAMP FANKS FINAL THEME」の件と合わせて
以前のエントリーに載せた、
『30日にポコ太が報道関係者枠として入場した際、手渡された資料』と
ピッタリ一致する。


やはりあれは30日限定の資料だったのだ。





その他の曲についても是非みなさん、自分自身の目で確認していただきたい。
このDVDの細かな編集には驚くべきものがある。
そして横浜アリーナの映像の少なさにも驚くだろう。







------------------------







ここでもう一度整理してみよう。


ポコ太としてはこのDVDで使われている素材は

1)25日もしくは26日、どちらかのNKホールでの本番。
2)8月29日の横浜アリーナでの本番
3)8月30日の横浜アリーナでの本番

3種類と見ている。

以前から述べていた、29日でも30日でも無い映像というのは、
29日・本番のものであり、
今まで29日・本番だと思っていた映像が、NKホールでの本番映像だったというわけだ。







------------------------







最後に今までこのBlogで取り上げた様々な関連情報を、もう一度整理し直してみよう。



まず最初に挙げた、ポコ太が頭を抱えていたカットについては難なく解決。
2枚とも舞台上も客席も8月29日の映像となる。
30日ではなく29日と断定するのはお客さんの顔ぶれから。





次いで以前取り上げた『ショルダーキーボード』に関するエントリーでふれた、以下の2点。


・「ワイヤレス接続か有線接続か」
「Just One Victory」における有線接続の映像、
これはつまりNKホールだったということだ。
ただし、同じNKホールの映像で「Get Wild '89」のイントロ部ではワイヤレス接続の『KX5』を使っており、この使い分けの意味は相変わらずよく分からない。



・「CAMP FANKS FINAL THEME」
これに関してもNKホールでは、DVDで見られるように通常のシンセ・プレイ。
横浜アリーナではショルダーキーボードでのプレイだったのだ。



分かってしまえば、単純な話であった。






------------------------







ところで、少々話がずれるが、
下の画像、およびNKホールに何度か行ったポコ太自身の記憶では
横浜アリーナは客席がセンター席 → アリーナ席 → スタンド席とすり鉢状になっている。

それに対し、NKホールの客席はアリーナ席とスタンド席が明確に分かれており、
さらにそのスタンド席が、舞台横の壁部分
(コンサートでよく、左右にスクリーンが設置されているところ)近くまで続いている。

(この舞台ギリギリの部分は、ほとんど舞台上が見えない『死角』になるので
 普段はあまり使われていなかった。それでも人気公演となると開放された)





























そのため下の画像のような、舞台横にせり出した『花道』は
NKホールでは設置されなかったのではないか?
NKホール公演に行かれた方、是非御教えください。
































------------------------







さて通常ならここで大団円となるのだが、謎はまだ残っている。

今までは、このDVD「FANKS the LIVE 3」について
『映像』にばかりフォーカスしていたが、
次回は、長年もう一つの謎だった『音』に関して考えるフリをしてみよう。

こちらも今回のエントリーによって謎が解けたように思うので、
はっきりとした答えを出せるのではないかと思う。








…というわけで、まだまだ続く『CAMP FANKS!! '89』シリーズ。
いや、だからポコ太は『CAROL』関連は苦手なんだってば…。




んじゃ、また。