2013年9月19日木曜日

切実企画 → その時カメラはまわっていた!…のか?

なんだよ切実企画ってw と、思ったアナタ。
そう、あなた。
読み進めるがよい…。

読み終わる頃には、きっと貴方にもこの『切実感』が伝わる筈、フフフ…。







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ここのところ、ことある毎に
既発のライヴDVDの『完全収録版』が出ないものかとボヤいているポコ太。

なにせ来年はデビュー30周年のメモリアルイヤーである。
いやがうえにも期待が高まる。
というか、このチャンスを逃すと腰の重いSonyが何かしてくれるとは思えない。



実際、20周年の時は

  ・『一年間期間限定』とはいえ、
  ・ 衛星生中継映像そのままのパッキングの為、
   『画質・音質・おまけにカット割も酷い状態』とはいえ、
  ・ 特別出演ゲストのために『1曲だけカットされてしまった』とはいえ、

「CAMP FANKS!! '89」を、ほぼ完全収録したDVD
「CAROL the LIVE」を発売してくれているのである。

ポコ太としては、この企画・決断をした関係者一同に、
土下座して感謝したい。






…しかし、…しかし、本当のところ欲を言えば
欲しいのは『完全収録』ではなく『初映像化』である。





みなさんもそう思うでしょう?







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ところが先日、恐ろしい話を思い出したのである。

いつ、どこで、誰の発言だったのか、まるで覚えていないのだが、
TM 以外の、当時エピックソニー所属のアーティストの発言だった。




その発言とは…

『イサクの撮影はフィルム代がかかるから、
 必要なところしか撮っていない




この『イサク』というのは、当時エピックの映像ディレクターだった
映像作家、坂西伊作氏のことだ。


手がけたアーティストは
佐野元春、矢野顕子、岡村靖幸、渡辺美里、大江千里、ストリート・スライダーズ、 
CHARA、エレファントカシマシ、遊佐未森、JUDY AND MARY、などなど…。

キリがないのでこの辺にしておくが、80~90年代の日本に生きていて、
彼の映像に触れたことがない人はいないだろう。



"フィルム代がかかる" というのがどういう意味なのかは、
前後の文脈を覚えていないので分からない。
単純に『同時に使うカメラの台数』が多いのかもしれない。


いずれにせよ、この話はもちろん TM NETWORK の映像にも関わってくる。



そもそも撮影されていなければ、
商品化などありえないのだ!!








…フフフ…
じわじわ切実感が伝わり始めましたネ?…。

というわけでやっと本題。







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今回のテーマは
[各ツアーの模様はカメラ収録されていたのか?]



ここでは権利関係の不明確なテレビ局が撮った番組映像は含めず、
商品化への障壁が低そうな、Sony自身が撮った映像に話を絞る。




ポコ太が特に夢と希望を抱いているのは次の3つ。

1)「Get Wild」のPVに僅かながら挿入される
  「FANKS! BANG THE GONG TOUR(1987)」
2)「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」の最後にスクリーン上映された
  「Kiss Japan Tour(1987~88)」
      → DVD「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」に収録。
3)「クローズドサーキット」各会場で流されたOP映像にチラチラと映る
      「CAROL Tour(1988~89)」一部のみだが DVD「DECADE」に収録。※





  ※ DVD「DECADE」にて「COME ON EVERYBODY」PVの次に収録されているのが、
   1989年8月30日「クローズドサーキット」各会場で流されたOP映像。
   実際は10分程の長さがあり、スタッフインタビューの背景に
   「CAROL Tour」の映像が延々と流れている。






なお、DVD「DECADE」に収録されている「LOVE TRAIN」のPVには
「EXPO ARENA」の沖縄公演が映っているが、
これは横浜アリーナ公演が商品化されているため、とりあえず優先度は低いだろう。
(ところで最終公演は沖縄のはずなのに、
 何で横浜アリーナ公演のDVDが「EXPO ARENA FINAL」なのか?)







さて、ここに挙げた3つのツアーは、ブレイクから絶頂期に至る
非常に重要なツアーにかかわらず、その一部分すら商品化されていない。




ちなみに「Dragon The Festival tour(1985)」と
「EXPO tour(1991~92)」も商品化されておらず、
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX(1988)」と
「EXPO ARENA(1992)」を各ツアーのスペシャル企画だと考えると、
TMN終了以前のツアーで商品化されているのは
なんと
「RHYTHM RED TOUR(1990~91)」と
「FANKS DYNA☆MIX TOUR(1986)」
(6曲のみだが)だけである!!



「RHYTHM RED TOUR」が商品化されたのは、
このツアーではスペシャル企画の別ライブが行われなかった為だろう。
災い転じて福となした訳だ。




しかし、このお寒い状況。
TM ファンはもっと怒るべきだと思う。







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では話を戻して、各ツアー映像を一つずつ見て行こう。






1)「FANKS! BANG THE GONG TOUR(1987)」


「Get Wild」のPVはもともと「All-Right All-Night」のPVと同じく、
ツアーのダイジェスト映像になる予定だった。
しかし撮影直前、九州巡業中のオフ日に宇都宮隆が右手を怪我してしまい、
サポーターを着けてライブをやることになった為、
急遽演出を変更し、香港ロケとなった経緯がある。

そのため完成版PVのライブ映像部分では、
宇都宮隆の右手がはっきり映らないようになっている。

























撮影会場は、宇都宮隆が右手に黒いサポーターを着けていることから、
怪我をした九州以降の公演であることが分かる。
ステージの幅に余裕があることから、4月27&28日の中野サンプラザ公演か?




また「Get Wild」のPVに使用されている映像は
実際にはコンサート序盤の「Maria Club」の映像が8割がた占めている。

どうみても「Maria Club」





























その他の部分も コンサート後半部分は一切、写らない。
(宇都宮隆の衣装で判断)


このような経緯のため、先程の "イサク云々" の話を考えると、
コンサート全編ではなく必要な箇所のみ撮影された可能性が高い。









         諸君、神は死んだ。









ところで『サポーターを着けてライブをやるから香港ロケに変更』という部分になんとなく
論理の飛躍を感じるのはワタシだけ?






















香港での映像では堂々と包帯ぐるぐる巻きの右手を晒しているし…。
単に香港ロケをやりたかっただけとちゃうんか?











2)「Kiss Japan Tour(1987~88)」


撮影会場は不明。
撮影スタッフや機材の移動に時間および経費がかかることなどを考えると、
順当に手間のかからない東京 → 中野サンプラザか?



こちらはダイジェスト映像に収録されている曲目を見ると、
先程とは一転して期待度は高まる

ざっと流し見しただけでも
序盤の「Children of the new century」
中盤の「Don't Let Me Cry」「Kiss you」「RAINBOW RAINBOW」
終盤及びエンディングのDragon the Festival「Human system」
の映像が確認できるのだ。


「Children of the new century」 左下には『ISAC SAKANISHI』の文字が…。

























「Don't Let Me Cry」

























            左上「RAINBOW RAINBOW」右上「Kiss you」
            左下「Dragon the Festival」右下「Human system」
                ※この部分はポコ太の記憶です

































コンサート全体にわたってバランスよく収録されていることから、
全編カメラ収録された可能性は高い。



「Kiss Japan Tour」を愛してやまないポコ太としては、
 これぞ人生唯一の希望である。







(おわび)
画像部分の曲目予想を「You can Dance」から「Dragon the Festival」に訂正いたしました。

エントリーのUPが終わった後ホっとしたのか、さらに色々と思い出しました。
「Kiss Japan Tour」では「Rainbow Rainbow」のエンディング部分で
ウツが「Over the Rainbow」を歌うのですが、
その時点でまだ、銀色の上着を着ていたと思います。

よって、これは「Rainbow Rainbow」以降の曲となり、
おそらく「Dragon the Festival」だと思います。

1人で騒いで、お騒がせしました。


2013.09.30 訂正







3)「CAROL Tour(1988~89)」



謎なのは撮影された会場。
冒頭、開演前の客席部分は武道館の映像(画像1)なのに、肝心のライブ部分は
ステージの幅の狭さ、客席との近さをみれば、武道館公演でないのは明らか(画像2)だ。



画像1























画像2
































ただ、映像の全てにわたって

・ツアー開始当初の衣装ではない。(画像3)※
・小室ブースにツアー開始時点には無かった『ドラムパッド』がセットされている。(画像4)
・第三部の衣装が夏仕様では無い。

ことから、89年に入ってから4月の武道館までの間に撮られた映像だと思われる。






画像3



  ※ツアー開始当初は正規の衣装が間に合わず、プロトタイプの衣装で行われていた。
   画像左がツアー開始時点の衣装。画像右の正規版と比べ
   いわゆる "鉄琴" が付いていないほか、インナーの装飾などかなり違う。

   ポコ太の確認できた範囲では1988年12月9日のツアー初日から、
   同月27日の大宮公演まではプロトタイプの衣装だったようだ。



画像4



























1月は昭和天皇崩御の為に2回、
3月4日以降~4月19日の武道館までは宇都宮隆の怪我により、
全て延期となっており、撮影会場はある程度絞られる


その中でも異彩を放っているのが
89年2月6,7,9,10,13,14,15日 怒涛の7連続公演となった
『仙台イズミティー21』

「Just One Victory」のPVもこの公演中(おそらくオフ日だろう)に
舞台セットを使って撮影されている。
ポコ太としてはここが怪しいと睨んでいる。


そして宇都宮隆の復帰公演となった4月の『武道館 7Days』も撮影されていたはずだ。
ただし前述の『開演前の客席映像』は
PA席からハンディカメラで撮っているようにも見えて、少し挫けそうになるが…。






ちなみに DVD「DECADE」では極一部しか収録されていないが、
実際は「クローズドサーキット」OP映像中
「CAROL Tour」の映像部分だけでも8分ほどあって
(ただし音は全てCD版の「DIVE INTO YOUR BODY」)
しかもOP曲の「NERVOUS」から始まり、
第一部、第二部、第三部とコンサート全体にわたっている。









        これは期待できる。









ところで実はポコ太、「CAROL Tour」が 少々苦手 である。
にもかかわらず、ここで言及するのにはワケがある。



とかく「CAROL Tour」は、
第二部(ミュージカル)第三部(DANCE MEGA-MIX)が、注目されがちであるが、
第一部(通常のライブ)における宇都宮隆のアクションには目を見張るものがあった。

第三部が振り付けのついた『ダンス』がメインだったのに対して、
第一部のそれは、基本的にその場のノリの『自由なアクション』である。

この時の『キレキレ』の(意味不明な)ノリが後にも先にも、
ちょっと他の時期には見ないほど凄まじいテンションであった。
(「Just One Victory」のPV最後の、テンポが倍になる部分で、
  そのノリがほんの少しだが伺える)

この要素は「CAMP FANKS!! '89」では欠落しており、
ポコ太としては「CAROL Tour」映像化に期待せざるを得ないのである。







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というわけでここまで見てきた結論としては
「Kiss Japan Tour(1987~88)」と「CAROL Tour(1988~89)」のフィルムは
破棄 及び 紛失していなければ
存在するということである。





ただ商品化となるともう一つ問題があるような…ないような…。


DVD「TMN final live LAST GROOVE 5.19」や
「DOUBLE-DECADE FINAL"NETWORK" in BUDOKAN」での
"編集" や "該当部分丸ごと☆カット☆" を考えると
最大の問題点は某B'zの御方が出ずっぱりなことかもしれない。







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まぁ、ゴールは遥かに遠いのは承知しておりますヨ、ハイ。

しかしこんなことで妄想を止めるポコ太ではない。
ポコ太から妄想をとったら何が残るというのだ!!



というわけで、ここまで長々と書き連ねた今回のエントリーは、
実は次回への壮大なマエフリにすぎないのだ。

次回『切実企画 → その時テープはまわっていた!…のか?』に御期待ください!!






はぁ、疲れた…。
んじゃ、また。









2013年9月5日木曜日

ポコ太の・第3回・小ネタ☆スペシャル

さて今回は前回同様、小ネタスペシャルです。
最後には前回出したクイズの答えも載せています。

前回のエントリーをご覧になっていない方のために
もう一度、問題を載せておきますので
今回のエントリーを読む前に考えてみてくださいね。



  TM NETWORKの楽曲の中でライナーノーツに記された歌詞と
  実際に歌われている歌詞が一部違う曲があります。
  どの曲でしょう?

  ライブバージョンではありません。
  もちろん未発表曲でもありません。
  通常のアルバムに収録されていて、
  そのアルバム付属の歌詞カードと実際の歌が違うものです。

  ヒント・ TMN以前、"旧" TM NETWORK 時代の曲です。






では前回に引き続き、今回もDVDのネタから…




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(小ネタ No.03-1)
[荒れ放題の天国]


1994年5月に行われたTMN終了コンサート。


その際、東京ドーム中を凍りつかせた
「COME ON EVERYBODY」における宇都宮隆の歌い出しミス。
DVDでは編集されているが、その前の「KISS YOU」でも
すでにやらかしていることは有名。




だが実はそのさらに前「WILD HEAVEN」の時点でその兆候がうかがえる。
1番を歌い終わって、2番に入るところを
1小節早く歌い始めようとしているのだ。


この部分はCD「TMN final live LAST GROOVE 5.19」でも修復されず、
そのままになっているので確認してみてほしい。(CDでは 2:13 辺り)


2番の冒頭『疲れた目に見えるのは~』と歌おうとして
『つ』で気付いて慌てて止めているのが分かる。

DVDの絵面としてはこの辺






























直後のmcで本人が言っているように、
いちばん緊張していたのは彼だったのかもしれない。


がんばれ、負けるな、戦え、宇都宮隆!
地球はまだ君を必要としている。(←実は結構本気で書いてる







ところでビデオ発売当時から凄く気になっていたんですけど
「KISS YOU」のこの映像(カウントリーダー?)って編集ミスじゃないんでしょうかね??


1番のサビ直前






























    中途半端にかっこいいのがタチが悪い(笑)









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(小ネタ No.03-2)
[踊るよ 踊るよ 僕達は踊るだけ(以下、自粛)]



このネタの根拠はポコ太の記憶だけです。
他に当時の記憶のある方は、是非お知らせ下さい。




1986年、アルバム「GORILLA」発売以降、
"旧" TM NETWORK 時代のライブを彩る柱の1つとなった「Passenger」
アルバム「humansystem」の時期に引退したと思いきや、88年の東京ドームで復活!
89年「CAROL TOUR FINAL」でも演奏されている。







 Keyが高すぎてヴォーカリストが歌えないのに、だ!







当時の「ライブ版・Passenger」では
小室哲哉によるラップが1つの見せ場となっていた。




この "小室ラップ" は1986年「FANKS DYNA☆MIX TOUR」における
「Passenger」初演時より存在し、その後、次第に存在感が増していく。

1987年の「FANKS! BANG THE GONG TOUR」では
他のメンバーも巻き込み、ラップだけで1分20秒近くに。
さらに6月の武道館公演では、ついにイントロ部分を乗っ取ってしまうまでになった。

この時期、小室哲哉によるラップがついていないのは
1988年8月の東京ドーム公演「STARCAMP TOKYO」くらいだ。







ところがスペシャルな企画だったはずの86年8月の野外ライブ
「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」で "小室ラップ" が行われていない。








        何故だろうか?







実はこの時、通常ラップが行われる間奏部分には、
それ以上の見せ場が用意されていたのだ。





それは小室哲哉も参加した
TM NETWORK 3人によるダンスである!





と、ここまで読んですでに "ピン" ときた方がいるかもしれない。
そう、DVD「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」の冒頭に収録されている
印象的なダイジェスト映像。


あれこそ「Passenger」の間奏部分なのだ。























この時以外、メンバー3人が並んで踊るというのはなかなか無い演出なので、
まさにスペシャルな「Passenger」だった。








しかし最近、事あるごとに書いてるような気がするけど
『完全収録版DVD』て出せないんですかね…。
出荷数が期待できないなら、多少値段を釣り上げてもいいんですけどねぇ…。





              ハァ…(タメイキ)







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(小ネタ No.03-3)
[冬の神話]



というわけで冒頭のクイズの答えはアルバム「Self Control」収録の
「Here,There & Everywhere」でした。







…と答えを書いても、まだなんのことだか分からないと思うので
解説しよう!






問題の箇所は2番のこの部分。
                     ↓
歌詞カード『涙にくれた出来事さ、人はいつしか忘れるように~』

















現在、ポコ太の手元にあるアルバム「Self Control」は、
当時発売された初版のCDと、20周年記念BOXの2種類。
両方とも上記のように表記されている。
アナログレコードはすでに手元に無いが、同じ表記だったはずだ。



これが実際の曲中ではどう歌われているか?
この部分、とても聞き取りづらいがイヤホンでもして、よ~く確認してほしい。
こう歌っているのが分かるはずだ。
                      ↓
『涙にくれた出来事さえ、人はいつしか忘れるように~』







この件、アルバム発売当初から気づいていたポコ太は
どちらが『正解』なのか
その答えを求めてツアーに出向いた。


いよいよ問題の曲。
マギー審司もびっくりするほど耳をダンボにして聴いていたのだが、
そこまで注意して聴く必要はなかった。


「FANKS! BANG THE GONG TOUR」での「Here,There & Everywhere」は
3人だけのアコースティック・コーナーで演奏されたため、
歌詞を聴き取りやすかったのだ。
































                 その結果は…







メインボーカルの宇都宮隆どころか、コーラスをとっていた木根尚登すらも
はっきりと『出来事さえ』と歌っていた。


よって、この時点でメンバーの中では
『出来事さえ』というのが正解だったようだ。






この時点と断ったのは、
現在のライブでは変わっているからである。


例えば今年、2013年7月に行われた「–START investigation–」では
はっきりと『出来事』と歌っていた。
特に初日は『さ』の瞬間にマイクから顔を右に振り払うようにして、
『さっ』とスタッカート気味に歌っているのが確認出来た。


このほかにもTM NETWORKとして「Here,There & Everywhere」を
演奏したライブは、2007年に行われた「-REMASTER-」横浜公演がある。
ポコ太は横浜公演に行かなかったので分からないのだが、
まず間違いなく『出来事さ』と歌っていただろう。







これはライブのリハーサル段階で、スタッフが資料として演奏曲の歌詞を集めた際、
歌詞カードをそのままコピーしたからだと思われる。
歌詞カードに瑕疵がある(すまん、ダジャレだ)と気付かない限りは
今後もこのまま進むだろう。





なんだか TM NETWORK の話というより、
『歴史問題はこうして作られる』という見本のような話だ。





ポコ太としては『出来事さ』と『出来事さえ』、どちらも素敵だと思う。
ただ、日本語のつながりとしては『出来事さえ』の方が素直と言えるだろう。








さて、当『重箱Blog』の結論としては『歌詞カードの誤植』なのだが、
それだけではつまらない(?)ので
もうひとつ、別の可能性も考えてみよう。






ひょっとすると本曲の作詞者、小室哲哉がギリギリまで
『出来事さ』と『出来事さえ』のどちらにするか迷っていたからかもしれない。


最初は『出来事さ』に気持ちが傾いていて
土壇場で『出来事さえ』に変更したものの、
既にライナーノーツの原稿は『出来事さ』の段階で印刷にまわってしまっていた為、
すれ違いが生まれたのではないか?




実際この曲の歌詞は、かなりの難産だったようで、
アルバムの中でも最後の方に歌入れがされたようだ。

生楽器のサックスさえ録音済みで、いわゆる完パケ状態のオケに
全然違う歌詞がのっているデモテープも存在する。





小室哲哉は1986年12月時点のインタビューで、自分が歌詞を担当した2曲について
『「Maria Club」楽勝☆でした。 でも…… もう1曲がまだ出来てないんすよ(涙目)』
と述べている。(少々デフォルメしております。てへっ)

ちなみに、アルバム「Self Control」の発売日は1987年2月26日。
かなりオシているのがわかるだろう。

しかもこの段階でまだ、
「また、地図帳を引っぱり出すパターンか
 日常的な内容のものにするか(それさえ)決めてないんです。」
などと言っていって、ほとんど夏休み最終日のカツオ状態である。





このレコーディング最終盤でのもたつきが、
ライナーノーツとの齟齬を生んだという可能性も考えられるのではないか?






…とは言うものの
まぁ、やっぱりこれは






               単なる誤植




でしょうねぇ…。







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というわけでいかがだったでしょう。
正解だった方はいらっしゃったでしょうか?

ポコ太が気づいていないだけで、他の曲にもこういったケースがあるのかもしれません。
お気づきの方は教えてくださいね。





んじゃ、また。