2013年3月30日土曜日

ポコ太の・第1回・小ネタ☆スペシャル


今回からはじまる『小ネタスペシャル』とは
ポコ太が長年、気にはなっていたものの、
一本のエントリーにするほどには
たいして広がらないネタをまとめて公開するもの。


ただ、今回の下2つのネタのように
今後、広がっていく可能性を秘めたものもあるため、
『小ネタ』のくせに『スペシャル』と題させていただいた。









では早速いってみよう!


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はじめは軽〜く東スポ風に

(小ネタ No.01-1)
[「Get Wild」のデモタイトルは「CITY HUNTER」だった!?]



と、太文字で書いても大抵の人は
「へ〜、まぁそりゃそうでしょうね」
で終わりだろう。









ね、言ったでしょう?
  広がらないって。





それでも一応書き起こしたのは、おそらくいままで
この件が言及された事は無いだろう、ということに加え
 ↓ このカットに気がついたからだ。



























これは1987年6月
『FANKS! BANG THE GONG TOUR』が終了後、
武道館公演までの間にテレビに出まくって
「Get Wild」を演奏していたとき、一瞬写ったカット。


ソング名(上から2段目、水色の部分)を見ていただくと
「CITY HUNTER」と書いてある。






そこで気になるのが、このデータがどういう類いのものかだ。


1  レコーディングに使われたデータ
2  ツアー用のデータ
3  テレビ用に作ったいわゆる『見せデーター』


まさかTV出演で 1 を持ってくる事は無いと思うのだが、
2 や 3 だった場合は、それはそれで気になる。






『いい加減リネームしろよ!』






はい、おしまい。









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次は情報量不足で広がらないネタ

(小ネタ No.01-2)
[デビューライブ準備中に何が起こったのか?]



84年6月〜7月、東京と大阪のライブハウスで行われた
『デビューライブ』に関して
ずっと気になっていたモヤモヤを
とりあえず今の段階で一旦まとめてみる。






モヤモヤのきっかけは大きく分けて2つ


1『東京と大阪、たった2カ所のコンサートでなぜサポートメンバーが違うのか?』



普通に考えればそれだけリハーサルをしなければならないので
二度手間だろう。

たった2カ所のライブで
スケジュールをおさえられなかったってことも
なかなか考えにくいと思うんだけれど……。





2『当時『PATi・PATi』に載っていたインタビューと実際のライブの内容が違う』



ポコ太の手元にある『PATi・PATi』は84年8月号。
チェッカーズが表紙のやつだ。

インタビュー部分のみだが、
TMN終了時に出た『TMN FINAL 4001』にも転載されていたと思うので、
お手持ちの方は見ていただきたい。

お手持ちでない方はご近所のブックオフに行ってみると
大抵(悲しい位の安値で)置いてあるので是非入手しよう!





この号でTMに関する記事は見開き2ページカラーと
当時としてはなかなかの扱いだと思う。
ただしインタビューの大半は
「髪型がどうこう」といった、たわいもない内容。





しかしその中で『どストレート』な情報が数行だが含まれる。
要点を箇条書きにしてみる。



A)コンサートツアーは6月11日から。
B)リハーサルに参加しているのはメンバーに加え
  ツアーメンバー2人 + ローディー1人で計6人
C)このツアーではドラムをコンピューターでやるので打ち込み作業が大変。





まず A)に関して

相互リンクさせていただいているこちらのブログによると
実際のライブは6月18日だったとある。

単にインタビュー記事が間違えてるだけという可能性もあるが、
11日と18日でぴったり1週間ずれているというのは少し気にかかった。





B)に関して

いくらなんでもコンピュータープログラマーの小泉洋を
「ローディー」とは言わないだろうから、
このツアーメンバーの内、1人は確実に小泉洋だ。

となると、あと1人しかツアーメンバーがいないということになる。
C)のこともあわせると、どうもこれはベーシストのようだ。





C)に関して

ドラマーに送る同期用のクリックを打ち込んでいるのか?
とも考えられたが、やはり前後の文脈を考えると
ドラムそのものを打ち込んでいるようだ。

またデビュー直後、1984年5月号のPlayer誌では
今後始めるライブ展開について小室哲哉が
「僕たち3人 + コンピュータプログラマーとベーシストの5人でやっていきたい」
と語っているので、やはりドラムは打ち込みという Vision があったようだ。
(もう一人加えるならパーカッションとも語っている)









ここまでの情報で考えられるのは


もともとドラムを打ち込みですることに決まっていた。

        ↓

しかし、かなり押し迫ってからなんらかの理由
(技術的なこと、あるいは演出的なこと)で無理だと判断。
急遽、ドラムを生演奏に変更することになり、
サポートドラマーを探すことになった。

        ↓

とても間に合わずライブハウスに連絡して1週間延期してもらう。

        ↓

あまりにも急だったために、東京と大阪
両方に付き合ってもらえるドラマーを探すことが出来ず、
それぞれ別のサポートメンバーになった。




ということではないかと思うのだが、真相はいかに?


 (追記 : 2015年4月20日)
  この件は無事解決しました!
  詳細はこちらのエントリーをお読み下さい。









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さて最後は、現在ポコ太が一番もやもやとしている謎だ。

(小ネタ No.01-3)
[「1974」"PARCOライブ" ビデオの謎]



1984年12月に渋谷PARCOにて行われた
『Electric Prophet』と題されたライブ。
(今回は曲名の「Electric Prophet」と区別するため "PARCOライブ" と呼ぶ)



このライブでの「1974」は長らく商品化されていなかったが
2004年にリリースされた20周年記念BOX
 『WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX』
に同梱されているDVD
『"BEE" presents TM VISION』(以下 "BEE" )にめでたく収録された。



これでいつでも "PARCOライブ" の
「1974」が楽しめると思ったのも束の間、
当時、テレビで放送されていたものと違いがあることに気付いた。




・映像がかなり違う
・ミックスが違う。




"BEE"の映像が『客が入った状態』と『客入り前の演奏』が
バランスよく編集され、またエフェクトも施されているのに比べ
当時、テレビで放送されていたものには
ほぼ『客が入った状態』の映像がそのまま粗く編集された
『撮って出し』のような状態のものがあった。
("BEE" が「映像作品」なら、こちらはライブの臨場感が伝わってくる)


"BEE" の映像と比べると9割位、違う映像だ。
2つ並べて同時再生するとほとんどマルチアングルである。





ミックスについては例えばピコピコの16分シークエンスが
"BEE" ではセンターに位置しているが
別ミックスだと左右にパンニングしている。













…… ただ、ここらへんまでは
  「まぁ、そういうこともあるだろうねぇ」
   といったところだろう。



しかしもう一つ、最大の謎がある。






・Bassのフレーズが違う







これは一体どういうことだろう?



はじめは単にミックスが違うか、
あるいは手元のVHSの音が悪いために
違って聞こえるだけかと思っていた。

しかし、このエントリーを書くにあたり
腰を据えて聴き比べたのだが、
やはりフレーズそのものが違う





今回は1987年11月、
アルバム『humansystem』発売時に放映された特番
「TM NETWORK in HUMAN SYSTEM since 1984」内で流れた「1974」と
"BEE" 収録の映像を聴き比べてみた。


例えば ↓ こんな感じ。

「1974」"BEE" ver.














「1974」〜 in HUMAN SYSTEM 〜 ver.


















これは長〜い LIVE ver.のイントロが終わり、一旦ブレイクした後
通常の CD ver.のイントロが始まるところ。


たった4小節でもこれだけ違うのだ。
特に4小節目はあからさまに違うのが分かるだろう。






ちなみにこの2つ、映像はまったく同じ。


つまり Aパターンの映像に a・b、2種類のBassパターン
さらに Bパターンの映像に aパターンのBass


という最低3種類が存在することになるのだ!!








映像に関してはともかく
Bass が違うって、いちいちつくりなおしたんだろうか?


それに何の意味があるというのか???



どなたか音質の良い「1974」映像をお持ちの方は
是非、"BEE" 収録のものと比べて検証してください。











と豪快に他人に丸投げした時点で今回はおしまい。


んじゃ、また。







2 件のコメント:

  1. はじめまして。どの記事も興味深いです。
    あっという間に読んでしまいました。

    1974について、改めて両方聴き比べてみると
    まず気になったのがボーカルが別テイクであるということでした。
    しかもどこかで聞いたような・・と思い手持ちの音源探してみると
    特番のほうは
    DRAGON THE FESTIVAL(Zoo Mix)に収録のカップリング
    Children's Live Mixまんまじゃないですかね?
    直前のrainbowはパルコの音源なので紛らわしいのかもしれません。
    ぜひ聴き比べてみてください!私は同じじゃないかなと思います。

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    1. うわぁ、とても重要な情報を
      教えていただきありがとうございます!

      早速、CDを交え3つをザッと聞き比べみたんですけど、
      「特番のもの」どころか、僕には3つとも同じに聞こえました。
      (← これはこれで大問題)

      たしかにエフェクトのかかり方とかコーラスのmixは違いますね。
      しかし武道館の「Self Control」や 「イパネマ」のように、
      一聴して「差し替えた」と確信を持てるものがないんですよね。

      口の動きと歌がずれているのは、
      昼の部と夜の部のTake違いのせいかもしれませんし。

      ひょっとして「特番」じゃない方の映像が
      こちらとそちらで違うのかもしれません。
      (となると、さらにバリエーションがあることになってしまいますが…)

      どちらにせよ、この問題は引き続き研究して、
      結果が出次第、またコメントさせていただきます。


      また気づいたことがあったら教えて下さいね。
      どうもありがとうございました。

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