2013年1月7日月曜日

クロコダイル・ラップ (初期Live ver.) の謎 前編

   
いきなり曖昧な記憶で恐縮だが
確か『DRAGON THE FESTIVAL』の12インチシングルが出たとき、
雑誌のインタビューで『DRAGON THE FESTIVAL』
『金曜日のライオン』『クロコダイル・ラップ』などを例にあげて

「皆さんはどうぶつ好きでいらっしゃるんですか?」


と言う質問があり、そんなアホなと思ったものである。
だがその数ヶ月後、ニューアルバム発売の告知を見てポコ太は驚愕した。
「ご、ゴリラ…!?」






と、まぁツカミはこんなところで
本題の『クロコダイル・ラップ』である。
『Get なんとか』とか『Self なんちゃら』ではなく
『クロコダイル・ラップ (Get Away)』である。
しかも Live version の話である。
もうこの時点で誰か読んでるんだろうか、このブログ…
とか気にせず、早速始める。



今回のテーマは

[なぜ Liveではメロディー及びコード進行の一部が違うのか?]


ファンの方なら『クロコダイル・ラップ』の初期Live ver.では
サビのメロディーおよびコード進行が
CDに収録されているものと違うことをご存知のはず。

(そんなの知らねえよという方のために譜面を用意しました)

[CD ver.]




[初期Live ver.]  1986年8月23日『FANKS ”FANTASY” DYNA-MIX』より採譜


赤線をひいた部分がCDと違うところだ。
コード進行もCDでは {G-C-D-D} となっているが
初期Live ver.では {G-C-G-D} に変わっている。

(メロディーの違いを動画で聞けるようにしました)





未発表曲であればメロディーや歌詞が違うという事はよくある話。
しかし『クロコダイル・ラップ』は
デビューアルバム『RAINBOW RAINBOW』に収録されている曲。
という事は最初のライブの時点ですでに既発表曲な訳だ。


普通、ライブ先行で発表された曲でもCD収録された時点で
CD ver. に歌詞やメロディーなど統一されることが多い。
TM だと有名なところでは『永遠のパスポート』や
『Tomorrow Made New』などがそれにあたるだろう。


  (話はそれるが Rhythm Red tour のビデオに
  『RHYTHM RED BEAT BLACK』がサビしか収録されていないのは、
   Bメロが CD ver. と違うメロディーで
   歌われていたためではないだろうか)



だがしかし、そんなこと関係なく『クロコダイル・ラップ』は
Live ver. として独自のメロディーで歌い続けられる。
先ほど初期と書いたが、実際は1986年8月の野外ライブ
『FANKS ”FANTASY” DYNA-MIX』においても
未だCDとは違う演奏している。


結局その後、90年冬スタートの Rhythm Red tour において
初めて  CD ver. のメロディー、コード進行の演奏が行われる。
(アレンジはかなり違うが)
このバージョンはDVDに収録され、今でも見ることができるが
実は『Live ver. クロコダイル・ラップ』
 (Rhythm Red tour ではサブタイトルの『Get Away』と表記)
の歴史の中でとても珍しい演奏だったのだ。



さて次回は「なぜメロディー違いのversionが演奏され続けたのか?」を
推測してみよう。

have a good time!




【関連エントリー】

クロコダイル・ラップ (初期Live ver.) の謎 完結編
クロコダイル・ラップ (初期Live ver.) の謎 復活編



(2013.01.14)
・Live ver.の譜面に一部、誤りが有ったため訂正しました。
文中に「Album ver.」「Studio ver.」「レコード ver.」などの表記が
 混在していたため『CD ver.』に統一しました。

(2013.02.23)
・「クロコダイル・ラップ」のメロディー譜に音声動画を追加しました。




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